エレベーター
少年
「ふわぁ、なんで僕の家ってマンションの上の階なんだろう? 毎回エレベーター使うの大変だよ……」エレベーター乗りー
少年
「えーっと、僕の家は五階だから……あれ!? なんだこれ、見慣れないボタンがあるぞ!」
少年
「4.5階……四階と五階の中間ってことかな? 今までは絶対なかったはずなのに、どうしてこんなボタンが??」
少年
(そう言えば、近所の兄ちゃんが言ってたぞ。こういう普段見慣れない、あるはずのない場所へいくボタンや標識は、不思議な世界に繋がってるって……)
少年
(あの時は冗談だと思ってたけど、本当だったんだ!!)
少年
「でも、どうしよう。もし違う世界に行ったら帰ってこられないかも……。けど、もしかしたら凄い世界と冒険が僕を待っているかもしれない」
少年
「……ええい! 考えるより行動だ! 押してみるぞ!」4.5階ぽちー
エレベーター
『ウィーーン』
少年
「ドキドキ……」
エレベーター
『ピンポーン…………ヴィーン』扉開き~
少年
「ワクワク!! さぁ、不思議な世界よ来い!」
壁
『………………』
少年
「………………」
壁
『………………』
少年
「………………」
エレベーター
『……ヴィーン』扉閉り~
少年
「…………」
少年
「4.5階じゃん!!!!!」
表示通りだったね終わり