最後の一葉
画家
「どうだい少年。調子は?」
少年
「もうダメだよ画家さん。ほら、窓の外を見てみて。あそこに木があるでしょう? あの木に残された最後の一葉が落ちるとき、僕の命も尽きるんだ」
画家
「諦めるんじゃない! きっと病気も良くなるさ! お医者さんも気の持ちようだって言ってくれたし。さぁほら、もう休みなさい」
少年
「うん、分かったよ……zzz」
画家
「…………あの一葉が落ちなければ、少年はきっと勇気を持ってくれる」
* * *
少年
「ふわぁ、朝か~。そう言えば昨日は凄い嵐だったなぁ。……あっ、もう落ちちゃっただろうな」
少年
「……っ!! まだ残ってる! スゴイや!」
画家
「おはよう少年。そんなに喜んで、どうしたんだい?」
少年
(そっか! 画家さんが僕を勇気づける為に何か葉に細工をしてくれたんだ!)
少年
「あの木の一葉が残っていたんだ! ありがとう画家さん! 僕、勇気が湧いてきたよ!」
画家
「そっか! それは良かった! おっと、検査の時間か。お医者さんの言うことを良く聞くんだよ」
少年
「うん! 分かったよ! じゃあ行ってくるね!」ガチャン!バタバタ
画家
「上手くいった……か」
画家
「ありがとうございました……一葉さん!!」
樋口一葉
「いえ、これであの子に笑顔が戻るなら、お安いご用ですよ」窓からスッ
画家
「なんとお礼を言ってよいやら……」
樋口一葉
「ふふふ、元気になったあの子の姿が一番のお礼。それでいいじゃないですか」
画家
「一葉……さん!」(号泣
五千円札ほしい終わり




