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フェフさん頭大丈夫です短編集  作者: 鹿角フェフ


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27/201

意識高い系

友人A

「おい、聞いたかよB。なんかマサオの奴が最近『意識高い系』になったらしいぜ」


友人B

「うぇっ! マジかよ! クソ笑える。ちょっとからかいに行こうぜw」


友人A

「ああ、どんな感じになってるか笑ってやろうぜw」


 ………

 ……

 …


友人A

「んー、最近はこのカフェでMacBookいじってるって聞いたんだけど、どこだ?」


友人B

「お? あれじゃねA。 ちょっと雰囲気変わってるけどマサオだわ」


友人A

「ホントだw 行こうぜ! おーい! マサオー!」


友人B

「どんな意識高いこと言ってくれるんだろうな。楽しみだわ――っておい、どうしたA?」


友人A

「い、いや。なんかマサオがおかしいんだよ。さっきから目をつむったままでさ、話しかけても返事しやがらねぇ。おい! おいマサオ! 返事しろよ! 大丈夫か? おいおい、マジでこれ救急車とか呼んだ方がいいんじゃね?」


友人B

「いや、これは違う! 別の理由だ!」


友人A

「どういう事なんだよ!?」


友人B

「マサオは意識が高くなりすぎるあまり、精神が上昇してこの場にいないんだ!」


友人A

「な、なんだって!? この場にいないってどういう意味だよ! 分かんねぇよ!!」


マサオ

『やぁ二人とも。よく来てくれたね。感謝するよ』


友人A

「あっ! マサオ! なんだこれ? 頭に響く!」


友人B

「コイツ、脳内に直接働きかけてやがる!」


マサオ

『今僕は肉体を離れて第五次元から二人に話しかけてるんだ。こっちの景色は最高さ。今度インスタに画像アップするから是非見てくれよ』


友人A

「うっせぇ! 上の次元から話しかけてんじゃねぇ!!」


友人B

「さっさとこっちの次元に戻ってこいやぁ!!」


マサオ

『これが第五次元から見た怒り……こうしてクリアな場所に来るとよく分かるよ。僕が今までどれほど無意味な感情に振り回されて来たかを――』


友人A&B

「「うぜぇ!!」」



意識高すぎてコミュニケーションが取れない系おわり

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