196/201
VR体験
男
「VR体験にやってきたぞ!」
店員
「いらっしゃいませ。早速ご利用になりますか?」
男
「もちろんです! 一番人気のやつをお願いします!」
店員
「かしこまりました。当店で一番人気のVR体験をスタートします。ではこのヘッドセットをつけてください」
男
「はい! わかりました! わぁ、楽しみだな~」
VR機器
『ゲームをスタートします』ちゃららら~
男
「おお! 何やら立派な日本家屋がでてきた! 凄い! 本物みたいだ! ここで何をするんだろう? 事件が起こるのかな? 探検するのかな? 楽しみだなぁ!」
VR機器
『――VR座禅』
男
「…………」
VR機器
『さぁ、静かに眼を閉じて、呼吸を整えてください……』
男
(何も見えないじゃん……)
VR機器
『眼を開けてはだめですよ。VR和尚に怒られてしまいます……』
男
(めっちゃ眼を開けたい! VR和尚見たい!!)
VR機器
『ほら、聞こえますか? VR和尚が貴方の直ぐ側まで! でも、眼を開けてはいけませんよ! バレたら大変なことになります!!』
男
(うぉぉぉぉぉ! VR和尚気になるぅぅぅぅぅ!!)
僕も気になるよ終わり