絶叫コースター
男
「遊園地にやってきたぞ!」
男
「なになに? 絶叫コースターだって!? ははは、俺は怖いものなんてなにもないんだよ。よし、じゃあ試しに乗ってみるか!」
係員
「は~い、絶叫コースターですね。マジでいろいろキツイですけど、本当にチャレンジしますか? 絶叫しますよ?」
男
「大げさだなぁ。俺ってばこういう乗り物は大得意なんですよ。むしろ今まで俺を絶叫させたコースターがないくらい」
係員
「そうですか。なら仕方ないですね、ご武運をお祈りします。マジで後悔しないでくださいね……」スイッチポチ~
男
「ははは、大げさだなぁ。よっし、早速動き出したぞ」
男
「ん~、なんだこれ! 全然怖くないじゃん! はっはっは」びゅい~ん
アナウンス
『絶叫コースターへようこそ……』
男
「な、なんだ? 急にスピーカーから音が!」
アナウンス
『今から紹介するのはとある男が紡ぎし物語……』
男
「は? なんだそれ……」
アナウンス
『光と闇の力を同時に持って産まれた聖魔剣士マサキは……』
男
「どこかで聞いたような……ま、まて! まさか!」
アナウンス
『聖魔剣メガエクスカリバーを持って闇の魔王、メガデスドーラを打ち倒すため賢者ゴルザーの下へ赴いた……』
男
「ぎゃああああああああ!!! それは俺が中学生の頃に考えた黒歴史ノートの物語じゃねぇかぁぁぁぁ! やめろぉぉぉぉぉ!!」
アナウンス
『ちなみに聖魔剣士マサキのヒロインである聖巫女天使ユウコは当時マサキと同じクラスメイトだった――』
男
「ころせぇぇぇぇ! ころしてくれぇぇぇ! ぎゃあああああ!!」
ちなみにマサキは僕の名前で、ユウコちゃんは昔好きだった子の名前だよ終わり