期待
魔王
「俺は典型的な魔王だ。性別も男だし、なんか角とか生えてる。あと魔法も使える」
側近
「はい、そうですね魔王さま」
魔王
「んで、側近たるお前も男だ。スマートでメガネのインテリ系」
側近
「は、はぁ……」
魔王
「ということはだ! 物語のバランスを考えて、ここはやっぱりすごく可愛い美少女勇者がやってくるんじゃないかと最近期待している」
側近
「おお! なるほど、たしかにその可能性はありますね。最近魔王と勇者のカップリングが流行ってますし!」
魔王
「だろだろ? めっちゃ可愛い子だったらどうしよ? もしかしたらサブカップルとしてお前と勇者パーティーの他の子とのイベントみたいなのもあるかもしれないぞ!」
側近
「なんと! わ、わたし僧侶がいいです魔王さま!」
魔王
「はっはっは! 欲張りさんめ、いいだろう。僧侶はお前の嫁だ! けど幼女勇者は俺の嫁な!」
側近
「魔王さまだってすでに勇者を嫁にしているじゃないですか! しかも幼女って」
魔王
「はっはっは! まぁそういうな!」
側近
「楽しみですね!!」
………
……
…
勇者(男)
「魔王! 覚悟しろ! 俺がお前の野望を打ち砕く!」
僧侶(男)
「俺もいるぞ魔王!」
魔法使い(男)
「ワシもじゃ!」
戦士(男)
「俺だっているぞ!」
魔王&側近
「「………………」」
勇者
「ど、どうしたんだ魔王?」
魔王&側近
「「はぁ~~~~~~~~~っ」」クソデカ溜息
現実は非常だったね終わり。