【宇宙人】キャトる
宇宙人
「ワレワレハ、宇宙人ダ」
美少女
「きゃー! わ、私を誘拐してどうするつもり!? こ、この平凡で特徴もないけどクラスの人気者で意外と愛嬌のある私を!」
宇宙人
「くっくっく! 貴方をキャトルミューティレーションしようと思います。つまりキャトる」
美少女
「ええっ!? キャトルミューティレーションと言えば、体中の血と内臓を一滴一つ残らず抜き取られる宇宙人専売特許のあの恐ろしいやつ!?」
宇宙人
「その通りだ! 早速お前をキャトってやる!」
美少女
「いや、そんな! やめて! 死にたくない!」
宇宙人
「おっと、勘違いしてもらっては困る。キャトると言っても内蔵や血と言った生易しいものじゃない……」
美少女
「えっ!? じゃあ私は何をキャトられると言うの!?」
宇宙人
「それはお前の……」
宇宙人
「――ハートですっ!!」ババッ!
美少女
「うそっ、これっ! 花束!?」
宇宙人
「ひと目見た時から俺の心は貴方にキャトルミューティレーションされてしまいました。ふふふ、キャトる側が逆にキャトられるとは……まさに未知との遭遇ですね!」
美少女
「やだ、いけない人。でもその男らしい、いえ、宇宙人らしい所に私もどうやらキャトられてしまったみたい……」ドキドキ!
………―
……―
…―
宇宙人
「って告白方法でいこうと思うんだけど、どう思う?」
高校生
「いけるっ!!!」
☆神☆
「無理だよ」
とりあえず挑戦してみた。
案の定無理だった。
終わり。