フェフさん頭大丈夫です短編集

イチゴ狩り

男

「今日はイチゴ狩りに来たぞー！」

男

「よーっし！　いまから沢山イチゴ狩ってやるぞぉ！　でも安心できる装備で来てくださいってどういう意味だろう？」

読者さん

「あの～、ちょっといいですか？」

男

「あれ？　読者さんじゃないですか。どうしたんですか？」

読者さん

「まさかとは思いますが、イチゴを狩るかイチゴに狩られるか、狂暴化したイチゴと戦え！　みたいないつものオチじゃないですよね？」

男

「えっ！！」

読者さん

「いやぁ～、最近そのパターンちょっと読み飽きちゃって、もしかしたらと思ってんですよ。けど、勘違いですよねぇ？」

男

「ま、まままままさか！　そんな似たようなオチを何度も繰り返すはずないじゃないですか！　いやだなぁ！　あははは！」

イチゴ

「ギギギェ？」

男

「あっ！　おいこら！　出てくるな！！」

イチゴ

「ギギギィ～……」

読者さん

「あの、もしかしてそれ……」

男

「いやいやいやいや！　違いますよ違います！　嫌だなぁ！　勘違いしないでくださいよ！　あっはっは！」

読者さん

「でもそれ完全に……」

男

「通りすがり！　これ通りすがりの人ですから！　なぁ！」

イチゴ

「ギギェ！」

男

「ほら！　こう言ってるし！　ね！　信じてくださいってば！」

読者さん

「怪しいな～」

毎回オチを考えるのは大変なんだよ終わり