表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
121/201

もしもし

妖怪

「やぁ、画面の前の良い子のみんな。妖怪だよ」


妖怪

「皆は電話をするときに言う『もしもし』って言葉を知っているかな?」


妖怪

「これは語源を『申す』としていて、妖怪は『申す申す』と二回言えないことから夜道で相手が人間か妖怪かを見分ける方法として古くに用いられていたんだ」


妖怪

「そこから、相手に言葉をかけるための言葉として『もしもし』が使われるようになったんだよ」


妖怪

「しかぁぁぁぁし! この俺は現代に生まれし、新型妖怪! そんな古い掟に縛られず、思う存分人間に『もしもし』と人間に言ってやるぜ! ふははは――おっ、丁度良い所に人間が!」


妖怪

「もしもし!!」


謎の男

「…………貴様! さては妖怪変化だな! 正体を現せ!」ドカッ


妖怪

「ぐっ! な、なぜ俺の変装を見破った! 姿も言葉も、完璧だったはずだ!」どろん


謎の男

「ふっ、しれたことよ……」



全裸の男

「夜道で全裸の俺に突然話しかけてくる人間など、この世にはおらぬからな!」



妖怪

「な、なにぃぃぃぃ!」


全裸の男

「ははははは! 浅知恵だったな妖怪よ!」ぶらんぶらん


妖怪

「くそぉぉぉぉぉ!」


警邏中のお巡りさん

「…………」


全裸の男

「…………」


妖怪

「…………」


警邏中のお巡りさん

「…………」



 こうして全裸の男は逮捕されて街に平和が訪れたよ終わり。




※フェフさんから大事なお話

「もしもし」の由来については諸説あるから気をつけてね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ