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ボーイミーツ
少年
「なんかさ、空から女の子が落ちてきてさ、始まるラブロマンス&冒険みたいな話あるじゃん?」
親方
「あるある。ボーイミーツガールだよな」
少年
「俺もさ、そういうさ、劇的な物語の主人公にならないかなって、夢見てる」
親方
「諦めろ」
少年
「なんでだよ!!」
親方
「よしんば空から人が落ちてきたとしよう。それがお前の好みの年格好の女の子で、しかも偶然重大な問題を抱えていて、お前と一緒に解決して恋に落ちる。どれだけ低い可能性だよ」
少年
「諦めてたら夢は叶わねぇだろ! やってみる前から諦めんな!」
親方
「じゃあさ、あれ、ほらあれ。あっちになんか空から人が落ちてきているみたいだから行ってみろよ」
少年
「マジかよ親方! もう! そういうことは早く言えよな!!」ダッシュ!
穏やかな微笑みを浮かべながら空からふわふわゆっくりと落ちてくる中年のオッサン
「……………」スゥ――
少年
「…………」
落ちてくるオッサン
「…………」スゥ――
少年
「オッサンだった」
親方
「な、俺も昔それで痛い目見たんだわ」
美少女はSSRだから大抵はNのオッサンだよ終わり