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ロリババァと株式売買

「ふっふっふ! 妾は今日から株式売買をやってみるのじゃ! 最近は凄く人気があるし、妾位の実力があればきっと一瞬で大金持ちなのじゃ~」


※現在、NISA等税制面優遇措置や証券会社のキャンペーにより年々個人投資家が増えています。


「さてさて、じゃあ早速いままで貯まったこのお小遣いで株を買うわけじゃが、どの株を買えばよいのかのー? いっぱい稼いで坊に美味しいものを食べさせてやりたいからイケイケの会社の株が良いのじゃ!」


※株式売買は情報が命です。自らの投資方針に合致した銘柄を選びましょう。


「んーっと、株の購入ってどうやるのじゃ? ポートフォリオ? リスクヘッジ? 意味の分からない横文字は嫌なのじゃ!」


※ポートフォリオ:分散投資の事です。

※リスクヘッジ:株式売買における様々なリスクを軽減させる行為です。


「妾はここ! "イケイケ不動産"! ブラジルにホテルの建設計画のあるとってもすごい会社なのじゃ! CMも最近バンバンやってるし、株式分割も盛んだしここで間違いないのじゃ!」


※株式分割:資本金を変えないで株を分割する行為です。株が増えると考えるとわかりやすいです。


「どんどん株価が上がっていって嬉しいのじゃ! もっと効率よくお金を稼ぐ方法は無いのかのぉ?」


※利益が確定されていない段階では見かけ上の資産です。勘違いはフラグです。


「ん? 信用取引? よくわからないけど沢山株が買えるとはすごい制度なのじゃ! さっそく利用するのじゃ!」


※信用取引:証券会社より資金を借り受け多くの株を購入する制度です。つまり借金です。フラグです。


「あっ! すごいのじゃ! 妾は思いついてしまったのじゃ! "イケイケ不動産"の株を担保に信用取引すれば、現金を担保にする時より更に株を買えるのじゃ! 現代の錬金術なのじゃ!」


※信用取引二階建て:フラグです。


「これで妾も億万長者なのじゃ! 坊に沢山美味しい物を食べさせてあげて、坊にも尊敬されて、それで、それで、にしし!!」


※フラグです。


◇   ◇   ◇


「か、株価が急降下している……」


※フラグが回収されました。


「ふ、粉飾決算!? 監理銘柄指定!? 意味がわからないのじゃ!」


※落ちるときは一瞬です。


「つ、遂に上場廃止……全部の株が紙切れになってしまったのじゃ」


※粉飾決算などにより株価の急激な下落が起こると、買い注文が急激に減り逆に売り注文が急激に発生します。この為通常株の売り逃げは出来ません。


「け、けど大丈夫! 貯金がなくなっただけでどうとでもなるのじゃ! 良い勉強だったと思ってこれからはまじめにがんばるのじゃ!」


※そうは問屋がおろしません。


「追証入金のご依頼? い、意味がわからないのじゃ! なんでお金を払わないといけないのじゃ! 妾にはびた一文無いのじゃ!」


※追証:借りた金返せよ。


「わ、妾は被害者なのじゃ! 裁判を起こすのじゃ! お金を取り戻すのじゃ!」


※株主は被害者では無く加害者です。株式の金額の範囲内に置いてその責任が発生します。


「そ、そうじゃ! 破産じゃ! 破産宣告じゃ! またゼロからやり直すのじゃ!」


※株式売買に置いて発生した損失による破産は法律により認められておりません。


「も、もうダメなのじゃ! 首を吊るのじゃ! この世とオサラバなのじゃ~~!! うわぁぁぁぁん!!!!」



 ロリババァ様は坊にお金を立て替えてもらって事なきを得た。


 ちなみに本作品は著者が株で○○万溶かした経験に基づいて執筆されています。



 悲しみと共に終わり。

あの株買わなければなぁ……

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