第22話(閑話):サンクチュアリ住民ガイドブック 2115年版(設定説明回)
第22話(閑話):サンクチュアリ住民ガイドブック 2115年版(設定説明回)
ここまでの物語で完成、および登場した主要な設定を、盆山が作成した「入居者・来賓向けマニュアル」の形式で整理します。
【1. 主要登場人物(サンクチュアリ運営メンバー)】
* 盆山 茂/マスター
* 年齢: 49歳。元・日本の現場監督(ゼネコン勤務)。
* 役割: サンクチュアリの総責任者・設計・施工。
* 特徴: 腰痛持ちだが、現場に出ると超人的な精度を発揮する。魔法を「物理法則を補助するツール」として使い、現代日本のQOL(生活の質)を地下に再現することに命をかけている。
* ベアトリーチェ(ベア)/守護者・筆頭メイド
* 年齢: 外見20代後半。実年齢は不明(上位魔族)。
* 役割: 魔法的サポート、家事全般、セキュリティ管理、対外交渉。
* 特徴: 盆山の「職人魂」に惚れ込み、彼の無茶な設計を魔法で実現させる。最近はアイロン掛けと、魔導式エスプレッソマシンでの抽出にハマっている。
* ガムリ/主任技師・清掃局長
* 種族: ドワーフ。
* 役割: 金属加工、土木補助、大浴場の清掃・目地磨き。
* 特徴: 盆山の「ミリ単位の設計」に衝撃を受け、弟子入りを志願。風呂掃除を「神聖な儀式」として愛しており、大浴場のタイルは常に顔が映るほど光っている。
【2. 主要施設・設備一覧】
* 究極の寝室: 体圧分散スライムマットレスと、2700Kの間接照明を備えた快眠空間。
* 温泉大浴場: 15Rのコーナー加工が施されたタイル、自動温度管理、サウナ完備。
* システムキッチン&食堂: 掃除しやすいステンレス風石天板、魔導式ディスポーザー、強力な排気ダクト。
* 植物工場&アトリウム: 人工太陽(全波長魔導灯)により、地下で地上以上の収穫と景観を実現。
* ジャズ・ラウンジ: 防振・吸音構造を施した空間で、最高級の酒と音楽を楽しめる。
* 垂直エレベーター: 磁気浮揚方式、三重ブレーキ、B1000(地下1000m)を数分で結ぶ。
* 事務センター: エルゴノミクスチェアと、盗聴不可の遮音パネルを備えた国際会議場。
【3. セキュリティ・システム】
* フェーズ1: エントランスでの「魔力認証」および「魔導エアシャワー(除塵・除菌・悪意の浄化)」。
* フェーズ2: 中央管理室による、全エリアの24時間監視と熱源探知。
* フェーズ3: 非殺傷型「強制ログアウト」。侵入者をゲルで拘束・眠らせ、地上の安全な場所へ強制転送。
【4. 今後の予定(第2章:100話へ向けて)】
* 地下鉄道の開通: 物流と旅客の革命。
* 地下都市化: 宿泊施設だけでなく、商店街や学校、病院のインフラ整備。
* エネルギー問題: 地熱発電と魔導核融合による、完全自律型エネルギーシステムの構築。
「……よし、これでマニュアルの更新は完了だ。ベア、次は『駅ビルのテナント募集』の要項を作るぞ。……休む暇なんてねえな」
盆山の指先は、すでに次の「より良い世界」を設計するために、図面の上を走り回っていた。
第1章、完(第22話へ続く)。




