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灰色の世界で見つけた色  作者: 一月の山羊


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雨のあと

嵐は突然やってくる。


風がうねり、

空を裂くように雨が降り出す。


厚く、重たい黒い雲が、空を覆う。

世界を照らしていた、あの優しい陽射しを、すべて遮って。


世界は、黒に染まる。

どこまでも、暗い闇が広がっていく。


地を裂くような雷鳴が、轟く。

川が荒れ、山が崩れる。

雨がすべてを押し流していく。


……


やがて、静けさが訪れる。


いつしか雨は止み、

黒い雲の隙間から、光がこぼれ出す。


こぼれた光は、世界を優しく照らす。

黒い雲は少しずつ形を失い、

澄んだ空が、どこまでも広がっていく。


雨は、すべてを洗い流した。

そして、命を育む恵みとなる。


雨のあと。


晴れ渡る空に、七色の橋がかかる。

それはまるで――

嵐の向こうに生まれた、希望の橋のように。

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