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光と影

「付き合ってください」

波打ち際の攻防から6時間後、あまりにも自然に出てきた言葉は電話線をするりと通過した。あれだけ言い出せなかった事がいざ口にすると意外にも平凡で、軽快なものだったと気づく。

「よろしくね昴」

この瞬間俺たちは恋人同士になり、それから3日後には一緒にイルミネーションを見にいった。

「3日前には海を眺めてたけど、あれって夏の代名詞だよね」

と真理に言われて確かに、と笑う。普通は気になる女の子を冬空の下、海岸デートなど誘わないものなのだろうか。恋愛経験に乏しい俺はそのあたりの加減が解らない。毎年陰鬱にさせてくれるあの光が、今年は影を作ることはなかった。本当は今日、冬インターンに参加する予定だったのだが志望度が低い企業だったのでブッチした。そんな態度が祟ったのか半年後、夏が来るというのに内定はない。焦りとともに運ばれ、真理との未来に立ち込めた暗雲が世界に影を落とす。

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