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get back at...

会見場の照明は白く強く、

フラッシュが絶え間なく瞬いている。

記者たちの視線が一斉にこちらへ向けられていた。

「責任はどう取るつもりですか」

「安全性の検証はされていたんですか」

「なぜ二つの発電所が同時に爆発したんですか」

質問は重なり、やがて怒号のようになった。

今や日本中の発電所のほとんどに組み込まれているエネルギーチップ。

そのうち二つが、ほぼ同時期に爆発した。

原因は――俺の研究だ。

母の研究を継ぎ、エネルギーチップ開発の第一人者と呼ばれるようになった俺は、

今、この会見の場に立っている。

マイクの前で、俺は静かに口を開いた。

「僕の母親の名前を覚えていますか」

会場がわずかにざわめく。

「真理。

世論が殺した研究者の名前です」

一拍置く。

「俺の母親です」

誰も言葉を挟まない。

俺は続けた。

「エネルギーチップの発電量は、本来こんなものじゃありません」

会場は静まり返っていた。

「発電に使われているのは、生成されたエネルギーのほんの一部です。

残りのエネルギーは、本来なら安全装置によって外部へ逃がされます」

そこで俺は、少しだけ笑った。

「私は、その装置を外しました」

どよめきが起きる。

「逃げ場を失ったエネルギーは、チップの内部に蓄積され続けます。

やがて臨界点に達したとき、耐えきれなくなったチップは爆発する」

会場は凍りついたように静かだった。

「日本中の発電所が、同じ構造です」

一人の記者が震える声で言った。

「つまり……これは事故ではなく」

俺はゆっくり頷いた。

「あえて名前をつけるなら」

一瞬だけ目を伏せる。

「復讐です」


それから一週間。

一つ目の発電所が停止した。

二つ目は爆発した。

三つ目は都市全体を停電させた。

高層ビルの窓が一斉に暗くなり、

いつも光で満ちていた東京の夜が、初めて広い闇に沈んだ。

エネルギーチップは電力網の奥深くに組み込まれている。

取り外そうとすれば、その瞬間に爆発する可能性がある。

誰も手を出せない。

日本中の電力網が、巨大な時限爆弾になった。

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