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87話 横着

「ようやく踏ん切りが付きました」


以前の配信でメンバーシップについて触れ。

その内容についての相談を視聴者さんに相談したけど・・・結局、これといった案は出ずメンシをどうするかは未定のままだった。


「今回の配信からメンバーシップを開設します!」


今回のサムネイルには初めて黒バックに白字で重大発表の四文字を並べてみた。

自分的にはかなりの重大発表で悩みに悩み抜いた決断だった。


「メンシ代は280円!税込みで294円になります!!」


コメント欄を見ると。

「あ、はい」「へー」「おめー」と言った全く興味無いであろうコメントしか目に付かなかった。


「えっと、コメントにもありますけど。スーパーチャットはまだ開放してないです」


そんなコメントなんて無い。


「収益化の条件も自力じゃないので。分不相応だと思ったら有料プランは閉じる予定です」


ディスコに2件のクレームが入った。内容は同じで安すぎるとの事だった。

まぁ、そのクレーマーは伊達さんとシュウさんからで・・・。


この2人には前日にメンシを開放する事は伝えた。

理由はメインアカウントやサブアカウントでメンシ加入しない様に。そして、メンバーシップギフトを贈らない様に伝える為に。


2人には個別のチャットでその事を伝えたが。


[兎合シュウ]なんで?

[春夏冬中]メインアカは炎上に繋がる恐れがあるのと

[兎合シュウ]うん

[春夏冬中]サブアカがバレるのを防ぐ為です

[春夏冬中]アーカイブ遡ったらT-中アカウントのチャットも全部残ってますし

[兎合シュウ]あー・・・それは、流石にマズいかな?

[春夏冬中]マズいと思いますよ

[兎合シュウ]でも、ギフトを贈る気は無いよ?

[春夏冬中]あ、そうなんですか?

[兎合シュウ]贈って欲しかった?

[春夏冬中]いやいやいやいや

[春夏冬中]スパチャ出来無いなら、これが抜け穴だー。って、やりそうな気がしたんで

[兎合シュウ]あー、そういうネタあるよね~

[春夏冬中]はい。それで一応と思って

[兎合シュウ]なるほどね~

[春夏冬中]なので、あまり悪目立ちする様な事は控えて貰えると助かります

[兎合シュウ]最近は言われた通りROM専に徹してるから大丈夫~

[春夏冬中]勝手言って申し訳ないですけど、しばらくはお願いします

[兎合シュウ]はーい



シュウさんの次は伊達さん。

学校なり放課後に言っても良かったけど・・・正直、踏ん切りが付いたのが家に帰ってからだから仕方ない。


[伊達ごっこ]なんで?

[春夏冬中]メインアカは厄介が湧きそうだから

[春夏冬中]サブアカはバレた時ヤバそうだから

[伊達ごっこ]サブは良くない?

[春夏冬中]サブアカが伊達さんだってバレたらアーカイブからDTickのチャットも全部バレるよ?

[伊達ごっこ]あ・・・そっか・・・

[伊達ごっこ]でも、メンシギフはする訳無いじゃん

[春夏冬中]あ、やっぱそうなんだ

[伊達ごっこ]うん

[春夏冬中]まぁ、そんな感じだから。悪いけどもうしばらくは大人しくしててね

[伊達ごっこ]分かってるよ

[伊達ごっこ]そんな事よりグッズは?

[春夏冬中]あー、えっと、まだ未定って

[伊達ごっこ]そっか。決まったら直ぐ教えてね?何時でも良いから

[春夏冬中]うん、直ぐ連絡する

[伊達ごっこ]よろしくー



と、似た感じの反応だった。

ちなみに、グッズを出すかもしれないイベントが何時なのかは聞くのを忘れていた・・・。

告知するなとも言われてただけに聞きにくいのもある。


そんな事を思い返しているよりも今は配信に集中しないといけない。


「メン限配信なんですが。第1回の配信は今後のメン限配信の内容を相談する配信になります」


コメント欄に目をやると。否定的なコメントが多い。

そして、それよりも多いコメントが・・・。


「えっと、前にも言いましたけど。メン限配信で他の配信者さんの話をする事はありません」


その言葉に反応して同接数も減っていき、コメントでも「だったら入る意味ねーな」や「そもそもコイツの配信観る意味無かった」等のコメントが目に付く。


ここで事件が起こる。


[mii Ch.ぬいぐるみぃ メンバーシップへようこそ!]


昨日、シュウさんと伊達さんにチャットを送った後。色々とメンバーシップについて調べていたらメンバーシップギフトは禁止にする事が出来ると判明した。

なので横着をしてめるとには入らない様伝えていなかった・・・。

サブアカのmrtの時も滅多にコメントしない準ROM専だったからというのもある。


そして、そこからは「みぃちゃんが入るなら!」と、ぬいぐるみぃファンが大量にメンバーシップに加入しまくった。


「いや、あの・・・メン限でみぃの話はしないですよ・・・?」



視聴者さん達に僕の声はきっと届いていない。

ただただ、ぬいぐるみぃへの忠誠心として僕のメンバーシップへと入っていった。


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