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79話 やめてくれ、その言葉は僕に効く

僕の言葉が引き金となり、同時接続数も登録者数もみるみるうちに減っていった。


まぁ、でも・・・そういう人達は遅かれ早かれ解除していただろうから仕方が無い。

とは、簡単に割り切れず中々に辛い・・・。


「他の人の事じゃなく、僕に出来る事で何か無いですか?メンシの特典」


途端にコメントの勢いが無くなった。


「とりあえず今考えてるのは石倉先生にお願いしてる壁紙用の絵があるので。メンシで配布予定ではあります」


先に言うのは釣りになってしまうかな?


「ただ、用意済みなのはそれ1枚だけなんで当分はそういうのは無いと思います」


と、保険を掛けておく。


「まず皆さんに相談したいのがメンシの金額なんですけどどのくらいが適切だと思いますか?」


500円くらいってコメントが多い。

でも、その金額って大手事務所所属で人気な配信者の人が設定してるイメージが強い。


「500円ってコメントが多いんですけど、ちょっと高くないですかね?」


人気だからこそ総額も結構な数字になるだろうし、だからこそ毎月の様に壁紙を配布出来たりする。

だからこそな金額なんだと思う。


「300円くらいってコメントが多いですね」


勝手なイメージだけど、個人勢の人は280円くらいが多いイメージ。

それでも、歌枠のアーカイブが全部メン限だったり、ASMRのアーカイブがメン限だったり、人に依って色んなやり方がある。


「メン限の内容による。あー、そうですね。内容に依りますよね」


メンシ開設でいくらくらい収入があるのか分からないけど、金額に依ってはバイトを1日減らして配信を1回増やそうかと思っている。


「そのメン限の内容もどういうのが良いか相談したいんですよ。皆さんはどういうのが良いですか?」


正直、僕はメンシに入った経験が無いしスパチャも投げた事が無い。

理由としては、そこまでハマった配信者が居ないのと、そんなお金があるなら機材に投資したいから。


「ASMRは機材が無いから出来無いですね。歌枠は・・・お聴かせ出来るレベルじゃないので・・・」


絶望的な音痴という程では無いと思うけど、普通にヘタという面白くも無く聴くのも苦行という絶妙なラインなので今まで歌枠はやってこなかった。


まぁ、人前で歌うのも恥ずかしいのにそれを配信に乗せて全世界に公開して。しかも、それが非公開にするまで半永久的に残ると考えると恥ずか死してしまう。


「だったら何が出来るんだよ。本当にその通りで得意ジャンルが自分でも分からないんですよね」


ゲーム配信、雑談、歌、色んな配信スタイルがあるけど、どれを取ってもお金を取れる程じゃない。

これは自己評価であって、評価するのは他の人なんだから・・・とは言え、この自己評価は間違って無いと思うんだよね。


「僕に出来そうな事で皆さんに需要のある事、何かありませんか?」


コメントの勢いも全くなくなり、余計に目立つアンチのコメント。

アンチでは無いかもしれないけど・・・「妹と母親以外お前に何があるんだよ」と言うコメントは事実なだけに刺さる。


「なるほど。メン限で募集した方が実際に入ってくれてる人の声だからってのは確かにそうかもですね」


シュウさん、伊達さん、めるとの3人以外にメンシに入る人が居るのだろうか?

あ、お母さんも入りそうだな・・・。



その後もダラダラとコメントを読み続けたがコレと言った案も無く配信を終了した。


[兎合シュウ]急で悪いんだけど。明日だったら時間取れそうだけどどうかな?

[春夏冬中]明日は学校があって、バイトもあるんですよ・・・

[兎合シュウ]学校終わって直ぐバイト?

[春夏冬中]そうですね。学校終わるのが4時前でバイトが5時からなんで

[兎合シュウ]1時間くらいかー

[春夏冬中]ちょっと厳しいですよね

[兎合シュウ]そのくらいあれば大丈夫じゃない?

[春夏冬中]え?

[兎合シュウ]学校に迎えに行くから黒耳持って行っといてね

[春夏冬中]え?学校に?

[兎合シュウ]うん

[春夏冬中]分かりました。それじゃあ、4時には終わると思いますのでお願いします

[兎合シュウ]はーい



配信を終え、コメントにもダメージを受けたが・・・配信の内容の薄さにヘコみにヘコんでいた時にシュウさんからディスコの個チャが飛んで来た。

そんな気分じゃなかったので無視しようかとも一瞬思ったがそういう訳にもいかず・・・。

返信をすると完全にシュウさんのペースで話が進み。あれよあれよと言う間に学校終わりからバイトまでの時間が埋まってしまった。


そして、相変わらず振り回されてるなぁ・・・。と、更にヘコみベッドに倒れ込んだ。


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