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51話 トーマス

しばらくめるとは呆けていたけど、我に返ると配信まであまり時間が無い事に気付き僕達2人も配信の準備に移った。


「わざわざ言わなくても分かってると思うけどさ」

「うん?」

「さっき言った2人の事は内緒だからな?」

「そんくらい分かってる」


ディスコを繋ぎ各々の部屋で通話をしながら準備を進める。


「そろそろお母さんも招待するぞ」

「うん」


今回の配信用のチャンネルへの招待を送った。


「聞こえる?」

「聞こえる」

「音量は?」

「もうちょい上げれる?」

「これ・・・くらいでどう?」

「良い感じ。後は配信始まってから調整かな」

「いやー、楽しみだね」

「「・・・・・・」」

「で、何するの?」

「こないだのコラボ観た?」

「観た観た」

「あんな感じ」

「代わり映えしないね」

「僕とめるとが質問者側でお母さんが回答者ね」

「へー、そんな感じにするんだ」

「無難で良くない?」

「無難ねぇ・・・」

「なに?もっと攻めた方が良い?」

「それはそうでしょ。無難に置きに行ってると飽きられるよ?」

「たしかに・・・」

「これシリーズ化しようと思ってるの」

「どんな感じに?」

「私とあきなちゅが司会で毎回ゲストを呼んで質問していく感じ」

「へー、面白そうかも」

「でしょ?」

「だったら。毎回、固定の質問とかあった方が良くない?」

「毎回同じ質問だと面白くなくない?」

「固定の質問を10個くらい作っといて、後はその人に応じて変えていく感じ」

「うん」

「それだとゲストに依って差が出て面白そうじゃない?」

「そうかも。そうするっ」

「まぁ、今回は間に合わないけどね」

「2人共、告知した?」

「した」

「したよ」

「そっか。私も一応しとこ」

「いや・・・3人になるのはしてない」

「あ・・・」



春夏冬中 (@ataru_akinai)

先程した告知ですが訂正があります。

急遽、石倉先生もコラボに参加する事になりました。

開始時間は先程告知した通りです!


「よし・・・と」


告知もした。後は簡単にでも打ち合わせをしておくべきかな。


「最初、僕とめるとで挨拶をして。それからお母さんを呼ぶからそれから入って来て」

「うん」

「で、挨拶して。企画説明をして僕とめるとからいくつか質問して、それからコメント欄にある質問をいくつか拾っていく。そんな感じ」

「分かった」

「配信開始まで後10分くらいあるからトイレとか今の内に済ませといて」


そう言うと席を立つ音が2つ聞こえた。

僕も実はトイレに行きたかったりするけど、先に飲み物の準備をする為にキッチンに向かった。



待機画面が明け配信が始まった。


「こんばんみぃ~」

「こんばんは~」

「今回はあきなちゅと2人でゲストさんに質問していきまーす」

「前回、僕は回答者でしたけど。今回は質問者側に回る事になりました」

「告知もしてあるから早速ゲストに入って来て貰うね~」

「その前に自己紹介させろっ」

「誰の?」

「僕の」

「あ、じゃあ、どうぞ」

「春夏冬中です。残念な事にこのぬいぐるみぃのリアル兄をやらせて貰ってます」

「はい。残念な兄です」

「誰が残念な兄だっ。お前が妹なのが残念なんだよっ」

「リスナー達~。ここに敵が居るぞー!」

「それやめろっ!」

「やめろ?偉そうだなぁ~」

「や、やめて下さい・・・」

「しょーがないなぁ~。リスナー達、ステイ!」

「ふぅ・・・じょ、冗談で言ってるだけですからね?リスナーさん達、本気にしないで下さいね」

「ウチのリスナーはやる時はやる人が集まってるから!」

「そのやる時は永遠に来ないで欲しい・・・」

「ふひひっ・・・それじゃーそろそろゲストさんに入って来て貰いましょー」

「はい!ゲストさんどうぞー」

「こんにちは?こんばんは?皆のアイドル石倉でーす」

「誰がアイドルだっ」

「マジでそんなんいらないから・・・」

「はい・・・イラストレーターの石倉先生です・・・僕とみぃのママであり、リアルでも母親だったりします」

「はーい。石倉ママでーす」

「今日は僕とみぃが石倉先生に根掘り葉掘り質問して行きたいと思います!」

「スリーサイズは秘密ですっ!」

「聞いてないからっ!」

「ファーストキスは~」

「やめろっ!」

「えー?」

「お願いだから進行させて・・・」

「皆、聞きたいかなー?って思ってー」

「誰も興味無いわっ」

「えー?」



僕達の母親は思っていた以上に暴走機関車で不穏な幕開けとなった・・・。


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