45話 LOVE&DISCO
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ぬいぐるみぃとの突発コラボを終え、一息つく暇も無くディスコには通知の山が出来ていたが配信中は通知を切っているので終わるまで気が付かなかった。
まずはみぃのマネージャーの鏑木さんから。
[鏑木よつは]どういう事ですか?
[鏑木よつは]聞いてないです
[鏑木よつは]みぃに反応が無いのでお兄さんに連絡したのですが・・・
[春夏冬中]すみません。今気付きました
[鏑木よつは]今みぃから聞きました
[春夏冬中]無許可だったんですか?
[鏑木よつは]はい
[春夏冬中]僕もさっきいきなり言われてそのままコラボする事に・・・
[鏑木よつは]みたいですね。次からは出来れば連絡頂けると助かります
[春夏冬中]分かりました。すみません
[鏑木よつは]みぃが強行したみたいなのでお兄さんに非は無いですが・・・
[春夏冬中]次からは連絡します
[鏑木よつは]お願いします
と、本当に思い付きで強行したっぽくて怖い。
事故らなくて良かった・・・。
そして、次はシュウさん。
[兎合シュウ]え?みぃちゃんとコラボしてる?
[兎合シュウ]やるならちゃんと告知してよー
[兎合シュウ]最初の2分くらい見逃しちゃった
[春夏冬中]すみません。急に言われてそれどころじゃなかったんですよ
[兎合シュウ]そうなんだ?一緒に住んでるとそういうのも出来て良いね
[春夏冬中]それに、2分くらいなら問題無い気が・・・
[兎合シュウ]あきなちゅの配信は最初から最後までリアタイしたいっ!
[春夏冬中]それは本当にありがとうございます
[兎合シュウ]でも、面白かったー
[春夏冬中]だったら良かったです
[兎合シュウ]あれより面白く出来る自信無いなぁ・・・
[春夏冬中]いやいや、シュウさんとのコラボ楽しみにしてます!
[兎合シュウ]本当?じゃあ、お姉さん頑張っちゃおっかなー
[春夏冬中]お手柔らかにお願いします
[兎合シュウ]はーい
そう。シュウさんとのコラボは本当に楽しみだ。
ちゃんと準備して、打ち合わせもしっかりした上でもちゃんとしたコラボ。
今回は無理矢理やらされて右往左往してる間に気が付いたら終わってたからなぁ・・・。
そして、伊達さん。
[伊達ごっこ]え?なんで?次は私とのコラボじゃないの?
[春夏冬中]いや、何か急にやるから準備しろって言われて
[伊達ごっこ]ふーん・・・
[春夏冬中]それと・・・言いにくいんだけど・・・
[伊達ごっこ]なに?
[春夏冬中]コラボの予定入ってるから伊達さんはその次になると思う
[伊達ごっこ]は?誰とやるの?
[春夏冬中]兎合シュウさん
[伊達ごっこ]え?なんで?
[春夏冬中]いや、なんでって言われても・・・
[伊達ごっこ]好きなの?
[春夏冬中]え?
[伊達ごっこ]兎合シュウの事
[春夏冬中]あ、いや、シュウさんからコラボの話貰ったから
[伊達ごっこ]ふーん・・・シュウさんとか呼んでるんだ?
[春夏冬中]普通じゃない?
[伊達ごっこ]別にいいけど
[春夏冬中]うん
そこから伊達さんの反応は無い。
なんだろう・・・メンヘラ彼女感のあるやりとりを彼女居ない歴=年齢の僕がやってしまった。
本当になんなんだろう・・・。
翌日、あんな状態の伊達さんと顔を合わせるのが億劫で憂鬱な気分のまま朝の身支度を整えていると。
「昨日、兄妹コラボやったんだって?」
「あー、うん」
「なんで私も誘ってくれないのよー」
お前もか・・・。
「無理だろ、そんなん。配信開始5分前に言われたんだよ?」
「始まってからでも言いじゃーん」
「突発コラボに更に突発で乱入してくるとか事故じゃん」
「その方が盛り上がらない?」
「いや、それは知らないけど・・・」
「エンタメ大事よ?」
「エンタメと事故が違うからっ」
「えー、紙一重でしょ?そんなの」
それはそうかもしれないけども・・・。
「あー、もう・・・配信してるヒマなんてあるの?」
「そこは、ほら?ちょっとくらい?気分転換にもなるし?そんなん言い出したらご飯も食べるヒマ無いって事じゃない?」
めちゃくちゃ喋るじゃん。
「締切大丈夫なの?」
「さぁ~てとぉ・・・そろそろ出る時間じゃない?」
分かりやすく逃げたな。
「そうだね。んじゃ、いってきまーす」
「いてらー」
「壁紙用の絵待ってるからねー」
「くっ・・・」
さて・・・学校では伊達さんと対決か。
どうなる事やら・・・。




