第76話
翌日、リュウジンバーガーに、昨日来たメイドリーダーが来店した。すぐに、フローラは、コウガを呼んだ。
メイドは「昨日は、ありがとうございました!奥様が、チーズバーガーを大層、お気に入りになりました。それで、奥様が私共の屋敷に遊びに来るようにとおっしゃっています。屋敷は、私や数名のメイドや執事だけですので、お気軽にお越しください。プールもあるので、水着をご持参ください。」
コウガは「ええっ!?ありがとうございます!でも、お気持ちだけ、いただいておきます。」と丁寧だった。
メイドは「ご遠慮は無用です!奥様も、脚が痛んで、暇を持て余しておられます。是非とも、お越しください!」
傍にいたフローラは「私は、行ってみたいです!」
エレノアも「楽しそうですね!」
クマタンは「僕も、行きたいよ!」
コウガは「では、みんなが遊びに行きたがっているので、お言葉に甘えます!ありがとうございます!では、休みの日に、お伺いさせていただきます。」
メイドが帰った後、コウガは「こんなお誘いあるんだなあ。日本では、そんな人、いないけどなあ。」
クマタンは「この世界は、夢のような話もいっぱいあるよ!コウガだって、今に、億万長者さ!」
コウガは「クマタン!うれしいことを言ってくれるね!」
クマタンは「この世界は、夢のようなことが起こるけど、それにしても、アレキサンダーだ!なんで、また、あんなお騒がせ犬が、存在するんだろうか?」
コウガは「まあ、とにかく、コルディア家に、今度、遊びに行こう!」
クマタンは「わ~い!楽しみだなあ!」
それから数日経った。コウガたち4人は、コルディア家に遊びに行くことにした。
コルディア家の執事が馬車で迎えに来た。
その場所は、バージルアパート&バージルモールから、少し離れた場所だった。
屋敷は、年月が経過しているようだったが、割と広い建物だった。そして、立派だった。
馬車から降りると、すかさず、執事が、屋敷のドアを開けた。
いつものメイドリーダーが、玄関の中で、立っていた。
「ようこそ、お越しくださいました!申し遅れましたが、私は、メイドリーダーのフレイヤです!奥様がお待ちです!では、私がお連れします!」
コウガたち4人は、フレイヤに従った。
濃紺のじゅうたんを歩いて行くと、部屋にたどり着いた。以前、行った、魔王城ぐらい広かった。
部屋の前には、鉄仮面の騎士の銅像が置いてあった。
クマタンは「すごいね~!こんな家、あるんだね!」
フレイヤは、ドアを開けると、中に入り、「奥様!お客様をお連れしました!」
コウガたち4人は、フレイヤに誘導されて、中に入った。
奥様は、80歳ぐらいの上品な女性だった。
奥様は「私が、当主のマリアンヌです!私のわがままで、来ていただいて、申し訳ありません!チーズバーガーが、あまりにも美味しくて、お礼の代わりに、こちらで、遊んでいってくださいね!」
コウガは「ありがとうございます!」
フレイヤは、テーブルにコウガたちを座るように誘導した。いつも通り、コウガの隣りには、クマタン。対面して、フローラの隣りには、エレノアだった。
フレイヤは「では、奥様、アフターヌーンティーセットのご用意をいたします!」と言って、部屋を出た。
フレイヤは、執事と2人のメイドと戻ってきた。
デザートは、いちごのシュークリーム、いちごのムースケーキ、りんごのムース、ラズベリーのババロア、いちごのショートケーキだった。皿に、乗せたものを1人ずつ置いていった。ホット紅茶だった。
これには、コウガはじめ、クマタン、フローラ、エレノア、4人全員が驚いた。
コウガは「うまいですねえ!甘すぎず、それでいて、果物の酸っぱさが中和していますね!」
クマタンは「美味しくて、ほっぺたが落ちそうです!」
マリアンヌは「お口に合って、よかったですわ!召し上がってから、プールに入って遊んでいってくださいね!」
コウガたち4人は、スイーツに感動していた。




