第73話
メイン料理は、ローストビーフだった。クレソンの香草と西洋わさびのすりおろしが添えられていた。醬油ベースのソースがかけられていた。
コウガは、ローストビーフは、柔らかく、西洋わさびがアクセントになっているので、美味に感じた。
次に、ソーセージと野菜の料理だった。
焼かれたソーセージは、こんがりとし、ニンジン、ズッキーニ、パプリカが柔らかく、煮てあり、それらに、チーズソースがかかっている。
サラダは、チキンサラダだった。鶏肉が、スライスされて、サニーレタスや紫キャベツ、紫玉ねぎのスライスの上に乗せられて、フレンチドレッシングがかけられている。
牛肉のピラフは、後を引いた。小間切れの牛肉に、ガーリックスライス、マッシュルームが入って、いい塩加減だった。
支配人は、フローラに近づき、「お客様!ナイフやフォークをあまり音を立てないで、お願いします!」
フローラは「ごめんなさい・・・。」
フローラは、“なんで、私ばっかり支配人は、マークするのかしら?クマタンだっているのに!”
クマタンは、“フローラのやつ、ざまぁみろだな!”
ハイライトのデザートになった。
バニラアイスとストロベリーアイスに、ロールケーキの薄切りを添えて、生クリームやいちご、ラズベリー、クランベリーがトッピングしてあった。かなりの豪華版だった。それに、ホットコーヒーが添えられてあった。
あっけにとられた4人だった。
フローラは「わぁぁぁ!!!すごい!!!こんなの食べたかったんだよ!!!」とデザートの出現に、思わず、羽目を外して、叫んでしまった!
当然、また支配人の目に留まった。
いぶかしそうな目をする支配人に、フローラは「ごめんなさい!気を付けます!」
平謝りするフローラだった。
コウガは、デザートに大満足した。もちろん、ホットコーヒーもそうだった。
コウガたち4人は、料理を堪能した。
帰りしな、コウガは、支配人に「とても、美味しかったです!ありがとうございます!」
支配人は「こちらこそ、ご来店いただきありがとうございます!またのお越しをお待ちしております!」
支配人は、丁寧に、頭を下げた。
コウガたちは、店を出た。
コウガは「美味かったなあ!さすが、有名レストランだなあ!店構えも他とは違う!比べ物にはならないぐらい、立派で、綺麗なレストランだった!味も、一流だなあ!もちろん、クマタンの料理も、一流だよ!」
クマタンは「ありがとう!コウガ!今日は、勉強になったよ!」
エレノアは「最高に美味しかったわ!これも、クマタンのおかげで、食べれたわ!ありがとう!クマタン!」
フローラは「ありがとう・・・。クマタン・・・。美味しかったわ・・・。でも、あの支配人の目を意識しすぎて、疲れたわ・・・。」
コウガたちは、レストランの食事を食べれて、満足だった。
フローラは、美味しくて、満足だったが、支配人に、気を遣い過ぎて、レストランに出た時は、娑婆に出た気分だった。




