第61話
チラシの広告には、“ケーキの店・マーサ”と記してあった。
改装記念、と同時に、10パーセント割引のクーポン券が付いていた。
コウガは「ケーキは贅沢だけど、割引のクーポン券があるので、買いに行ってみようか?同じ、シャンタン街で、ここから、近いので、1度、期間中に行ってみようかな?」
クマタンは「さんせ~い!!!こんな店、あったんだね!いつの間にできていたんだろう?僕も、コウガのために、ケーキだって焼くよ!でも、ここのケーキも食べてみたいよ!勉強になるしね!」
クマタンは、いつでも、向学心に燃えていた!
コウガは、フローラとエレノアにも、チラシのことを伝えた。ケーキ店の味が良ければ、他のバージルアパートの住人たちにも、報告しようと思った。
善は急げとばかりに、4人は、この日、リュウジンバーガーを閉店してから、ケーキ店・マーサに行くことにした。
リュウジンバーガーを出て、4人で、ケーキ店に到着した。
コウガは「1つ通りに入っているので、わからなかったね!割とマジで、綺麗な店だねえ!」
クマタンは「本当だね!」
コウガとクマタンは、手をつないでいた。やはり、この日も、2人で手をつなぐと、クマタンの手は、コウガと手をつなげるように伸びていた!
エレノアは「なんで、手をつなごうとしたら、クマタンの手は伸びるの?」
エレノアの疑問は素朴だった。
クマタンは「僕の手足は、伸びたり、縮んだり、自由自在にこうなるんだ!どうだ!便利だろう!」
フローラは「ろくろ首じゃあるまいし・・・。手足が伸びるなんて、おかしいんじゃないの?お化け屋敷で、バイトできるんじゃないの?」
クマタンは、ひと言「ほっとけよ!」と、かました!続けて「フローラ!あんたの怒った時の顔ったら、ありゃしない!恐ろしい形相だ!あんたこそ、お化け屋敷で、バイトできるんじゃない?」
フローラは「なんだとぉぉぉぉぉ!!!やんのか!」
コウガは「はいはい!ケンカは終了!もうすぐ、美味しいケーキが買えるんだから、仲良くしないとね!」
クマタンは「は~い!!!」
フローラは「一旦、ケンカは停戦して、はーい!!!」
そして、しばらく歩くと、ケーキ店があった。探していた店だった。
4人は、店に入ることにした。
ドアを開けると「いらっしゃ~~~い!!!」と男性の声がした!
4人共「あああああああ!!!!!」と驚きの声をあげた!




