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第44話

その時、客が入ってきた。常連客のマサムネと同伴者の男性だった。男性は、黒の短髪に黒のスーツ、紫のネクタイにサラリーマン鞄を下げていた。


コウガは「あっ!マサムネさん!いらっしゃいませ!」と言うなり、立ち上がった。


続けて「何にいたしますか?」


マサムネは「今日は、連れがいるので、ホットコーヒー2つもらうよ!」


コウガは「何か他にお召し上がりは、ありますか?」


マサムネは「いや、これでいいよ。ここで、飲んでいくからね。」


コウガは「僕たちは、試作品の試食をしていたところなんですよ。よかったら、残り物ですが、いかがですか?ご飯バーガーと鶏から揚げとメロン包み揚げです!」


マサムネは「拙者にかい?じゃあ、せっかくだから、ご厚意に甘えるとしよう!」


コウガは「すぐに用意しますから、イートインの席で、お座りになってお待ちください!」


マサムネは「かたじけない!」


コウガは、ホットコーヒー2杯と試作品を用意して、マサムネの席に持って行った。


コウガは「お待たせしました!ホットコーヒー2杯と試作品は1品ずつしかないのですが、お召し上がりください!」


マサムネは「うん!承った!」


そう言うと、マサムネは立ち上がり、ご飯バーガーの紙の包みを広げた。そして、次に、小箱に入っている鶏から揚げを開けた。最後は、メロン包み揚げを小箱から出した。


マサムネは、刀を右手を前に押し出す形で抜くと、両手で柄をしっかり持ち構えて、上から下に、ご飯バーガー、鶏から揚げ、メロン包み揚げを次々と、順番に、一刀両断に、打ち下ろした!全て、真っ二つに割れた!


マサムネは、イートインのテーブルに常備してある紙ペーパーで、刀の汚れを拭きとると、抜いた刀を非常にスムーズに鞘に収めた!


マサムネは、スーツの連れの男性と半分個するために、刀で、試作品を分けやすいように切った!


素早いスピードで、そのうえに素晴らしい刀裁きだった!称賛にも値するものだった!


コウガは「マサムネさん!!!やりましたねー!」


クマタンは「またまたマサムネさん!カッコイイ!!!」


フローラは「すご~い!真っ二つ!しかも綺麗!!!」


エレノアは「まるで、俳優みたい!!!」


マサムネは「いや~、それほどでも~!」と謙遜していた。しかし、内心は、もっと褒めてほしかった。


マサムネは、以前、盗賊出現の時に、手柄を立てて以来、コウガたちに、褒められるような場面がくることを願っていた。もちろん、リュウジンバーガーの商品目当てだった。

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