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第43話

埋蔵金探しが失敗した翌日、コウガは、めげずに、リュウジンバーガーで、働いていた。


クマタンは、コウガに「砂金採りも埋蔵金探しも失敗だったね。あのアレキサンダーだけは、いくら、いい加減なやつでもほどがあるよ!」


続けて「コウガにも、もっともっとお金持ちになってほしいよ!応援するからね!今度のことで、ガッカリしないでよ!」


クマタンは、コウガのことを落胆していないかと気遣った。


コウガは「アレキサンダーのことは、本当に、クマタンの言う通りだよ!それと、お金のことで、心配しないで!今の生活は、日本にいる時とは比べ物にならないぐらい、ここでの生活は、快適だよ!かつては、朝早くから会社に出社して、夜遅くまで付き合いで、無理矢理、飲食店に連れて行かれたり、パワハラ上司に嫌がらせされたり、人の仕事を押し付けられて、自分の仕事は、残業になったりしたにもかかわらず、残業代は、ほとんど皆無だったよ。いわゆる社畜の身分だったよ。それに比べて、今の生活は、楽しいよ!朝は、開店時間が遅く、夕方には閉店で、マジで、快適だよ!おまけに、クマタンが、ほとんど生活全般をしてくれるので、本当に、スローライフだよ!今に、億万長者も夢ではないような気がするよ!クマタンと一緒なら、出来そうだよ!」


クマタンは「コウガのためなら、僕は、頑張って、フォローするからね!」


コウガは「ありがとう!クマタン!」


コウガとクマタンは、信頼関係で結ばれていた。


そして、この日、客が途絶えた時を見計らって、新商品のメニューを考えていた。後で、クマタンやフローラやエレノアと試食する手はずだった。


1番目は、ご飯バーガーだ。ごはんと片栗粉で出来た、ご飯バンズを召喚した。そして、フライパンに油を入れて、ご飯バンズを軽く焼き目が付くぐらいに焼いた。それを取り出して、油で、薄切りの玉ねぎをしんなりするまで炒めて、牛細切れを火が通るまで炒めて、焼肉のたれを絡めた。そして、ご飯バンズを半分に切り、下のバンズにレタスを敷き、炒めた牛細切れ玉ねぎ、レタスをもう1度敷き、残りのバンズを乗せた。


2番目は、鶏から揚げだ。から揚げ粉が付いた状態で召喚した。それを油で、こんがりと揚げた。ソースは、レモン汁を絞ったケチャップマヨソースだった。もう1種類のソースは、柚子胡椒マヨネーズだ。


3番目は、メロン包み揚げを召喚した。赤肉メロンを砂糖で、甘く煮てあるものをパイシートで、包んである。それをコウガは、油で、揚げた。


コウガは「クマタン、できたよ!!!フローラたちとイートイン席で食べよう!」


クマタンは「うまそうだね!よだれが出そうだよ!」


コウガは、フローラとエレノアを呼んで、できた試作品をイートイン席まで運んだ。


早速、4人で食べた。


コウガは、一口食べるなり「なかなか、イケてるよ!」


クマタンは「美味いねえ!このご飯バーガー、パンもいいけど、ご飯もいいね!こういうハンバーガーもあるんだね!びっくりだね!牛肉で、たれも美味しいよ!鶏から揚げも、脂っこくなくって、カリッと揚がってて、ジューシーだね!ソースが2種類で、うれしいね!柚子胡椒、ピリ辛だね!それにしても、赤肉メロンは、上等なんじゃない?甘く煮てあるので、後を引くよ!マジで、いいねえ!」


フローラは「これは、売れるね~!」


エレノアは「ヒットしそうですね!」


4人は堪能して試食していた。

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