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第41話

アレキサンダーも参加して、コウガたちは、やっと馬車に乗り込んだ。馬車が動いている間、みんなは、お邪魔虫のアレキサンダーを冷ややかな視線で、見ていた。当の本人のアレキサンダーは、動じず、平常心を保っていた。ある意味、アレキサンダーは、強い心臓の持ち主だった。時々、ニヤニヤ笑って、お金持ちになることを空想していたようだ。


グローブ街に着いた。


ヘルムートは「ここまでが馬車で行けるところだ。この先から道が細くなっているので、歩いていこう!」


みんなは、頭に、ヘルメットを被り、軍手をして、シャベルとスコップとクワをてんでに持って、馬車を降りた。


フェリックスは「みんな!目的の場所に出発するぞぉぉぉぉぉ!!!」と袋とじを開けた本を手にしていた。


ちなみに、この本は、アレキサンダーが以前、持ってきた2冊の本のうちの1冊の埋蔵金探しの本だった。


みんなは、「エイエイオー!!!」


アレキサンダーは「みんな!力を合わせて、一丸となって、埋蔵金をしっかりと探しに行こう!!!」


しかし、みんなの反応はなく、無言で、アレキサンダーを見るだけだった。


アレキサンダーは、それにもめげず、余裕の含み笑いをしていた。屈強なメンタルのアレキサンダーだった!


みんなは、1列になって、目的の場所に向かった。


クマタンも、ヘルメットを被って、歩いていた。もちろん、アレキサンダーも被っていた。アレキサンダーは、この日のために、事前に用意して、調達していた。用意周到だった。


しばらく、みんなで、細い道を歩いていた。


フェリックスは、磁石を取り出して、位置を確認した。「どうやら、この辺のようだ!」


ルイーゼは「やっと来たのね!」


ジュリエットは「そろそろ始めようよ!」


コウガは「やっと、埋蔵金探しができるなあ!」


クマタンは「ワクワクするねえ!」


アレキサンダーは「成功を祈る!さあ、諸君!!!未来に向かって、頑張ろうじゃないか!」


アレキサンダーは、みんなに、発破をかけた。


みんなは、なにも聞こえなかったように、アレキサンダーを当然、無視した。


埋蔵金探しが遂に始まった!


まず、クワで、土を掘った。シャベルとスコップで、掘り起こした。


フェリックスは「硬そうだと思ったが、割と、柔らかいなあ。」


そうして、2時間ほど経過した。しかし、なかなか、目的の埋蔵金を発見出来ない!


みんなが、汗を流して、必死に探していた。その近くで、アレキサンダーは、グーグー寝ていた!アレキサンダーは、最初から、何一つ手伝おうともせず、怠けていた!


それを知りながら、みんなは、アレキサンダーを非難する余裕もなかった!


それからまた、1時間経過した。


フローラは「さすがに、お腹空いてきたよー!」


コウガは「クマタンがサンドイッチを作ってくれたから、一休みしよう!!!冷たいグレープジュースも持ってきたよー!!!」


クマタンは「食べよう!」


こうして、一時、埋蔵金探しは、中断した。

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