第40話
次の休みの日がきた。この日も、埋蔵金探しに、バージルアパートの住人たちは、熱い心で、燃えていた!この日も、砂金採りと同じく、作業着姿だった。
埋蔵金は、グローブ街にあり、ガーデン街の隣町だった。
アパートの前に、全員集合した。今日は、途中まで、ヘルムートの馬車で行くことにした。
そこに、作業着姿のアレキサンダーが現れた!
アレキサンダーは「よう!!!みんな、お揃いだね!!!いやぁ~、気合が入っているね!感心!感心!偉いぞ!」
フローラは「あんた!よく来れたわね!みんなの前に顔を出せたもんだわね!」
アレキサンダーは「ケンカしても、すぐに、仲良くなる!ワシら、と~~~もだちだもんね~~~!!!」
クマタンは「お前!ふざけてるな!お前とは、友達じゃないぞ!いつから友達になったんだ?」
アレキサンダーは、ふざけて「今まで、ずっと友達だぜ~!」
そして、アレキサンダーは、右前足をへそに当てて、左前足をパーにしながら上にあげて、「ホイー!!!」
コウガは「ふざけたやつだな!懲りないやつめ!」
アレキサンダーは「ワシもついて行くよ!ワシでも、何かの役に立つかもしれないよ!」
エレノアは「そんなことあるのかしらね!」と疑った。
ヘルムートは「今度、騙したら、承知しないぞ!」
アレキサンダーは「本を提供した実績を認めてほしいもんだな!」
アルフレッドは「なにもないじゃないか!実績なんて、どこにあるんだ?」
アレキサンダーは「埋蔵金は、これからじゃないか!これからのアレキサンダーの活躍に期待してくれよ!」
クルトは「また今度も、まゆつば物じゃないのか?」
アレキサンダーは「小さい考え方だなあ!そんなことでは、大物になれないぞ!」
フェリックスは「仕方がない!今日のところは、同伴させるとするか・・・。」
みんな、しぶしぶ、アレキサンダーを参加させることにした。
アレキサンダーは、にやけ顔で、「よっしゃー!」と仕切り直した。なぜか、大阪弁だった。
クマタンは、アレキサンダーのことをかなり疑っていた。
アレキサンダーは、砂金採りが失敗したので、成功報酬の20パーセント取りは、諦めていた。しかし、この埋蔵金探しに参加して、埋蔵金のおこぼれにあずかろうと目論んでいた。そのために、前回、砂金採りの失敗の罵倒などは、想定内の事だった。めげないアレキサンダーは、常に、ポジティブなプラス思考のチワワ犬だった。




