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第37話

クマタンとアレキサンダーは、今にも、戦いになりそうだった!


コウガは、アレキサンダーが客なので、クマタンと揉めるのは、店にとって、マイナスになるので、止めようとした。


コウガは、クマタンに「クマタン!落ち着いて!」


コウガは、クマタンを止めようと、クマタンの前に、立ちはだかった。


アレキサンダーは「よし!やってやるぞ!」


アレキサンダーは、腹が立ち、クマタンへの怒りに燃えて、攻撃しようとした!それで、とりあえず、この矛先を後ろ向きになっているコウガの背面を狙おうとした!


アレキサンダーは、回し蹴りで、決めようとした!


クルリと回転したアレキサンダーだったが、いかんせん、超短足のため、回った弾みで、体勢を崩し、バッタリと倒れた!


アレキサンダーは「ギャァァァァァ!!!いたあああああい!!!ビエエエエエン!!!」と、号泣した!


アレキサンダーは、自滅した!


アレキサンダーの叫び声が、あまりにも大きかったので、フローラとエレノアたちも、何事かと、駆け付けて来た。


コウガは「大丈夫ですか?」


一応、アレキサンダーは、客なので、尋ねた。


アレキサンダーは泣き止み「チックショー!!!痛い痛い・・・。参ったなあ・・・。」と、つぶやいた。


アレキサンダーは「ねえちゃんたち!サポーターに回らないで、ワシを起こしたらどうだ?」


しかし、この問いに対して、フローラもエレノアも、聞こえないかのように、無視した。


アレキサンダーは、しぶしぶ、起き上がった。


そこに、美容師のアルフレッドがやって来た。買った弁当にかけるケチャップを借りに来た。


イートインの席に、コウガがいるので、アルフレッドが近寄った。


アルフレッドは「ケチャップ借りに来たよ!あれ?珍しいわね!チワワ犬のワンちゃんね!」


アレキサンダーは「そうだ!本の配達で、ここに寄って来たんだが、色々とあってね・・・。いじめられてるんだよ・・・。」


アレキサンダーは、被害者ヅラをした。


クマタンは「なにを被害者ぶってるんだ!というか、早い話、配達サボってるんだな!」


コウガは「怪我がなくてよかったですね。」


一応、愛想をした。


アレキサンダーは、2冊の本をバッグから取り出した。その本は、袋とじになっていた。


その本は、“あなたも砂金を採って大金持ち”と“埋蔵金を探して億万長者”というタイトルが記されていた。


アルフレッドは、その2冊の本をアレキサンダーから受け取り「まあ!そんなことできるの?そんなことが可能になったら、すごい大金持ちね!私も、砂金採りと埋蔵金探しをして、億万長者になりたいわ!みんなで、探して、バージルさんにも、プレゼントしよう!以前から、建て替えを口にしていたから、喜ぶわね!このモールやアパートも建て替えられるわね!」


コウガは「それは、素晴らしいですね!バージルさんも建て替えを望んでいたしね!」


エレノアは「おじいちゃんも、喜びます!是非とも、私が参加します!」


フローラは「そんな面白そうなこと、私だって、行きたいわ!」


アルフレッドは「どうやら、その場所は、袋とじになっている中に、場所が特定されているみたいね!」


アルフレッドは、袋とじの中身を見た。砂金の採れる場所は、ガーデン街だった。コウガたちが住んでいるシャンタン街の隣町は、ラスタン街で、その隣りの街が、ガーデン街だった。近道を通ると、歩いても行けない距離ではなかった。埋蔵金の場所は、グローブ街で、ガーデン街の隣町だった。


その2冊の本のおかげで、アレキサンダーは、褒められることになった。


コウガは「アレキサンダーさん!ありがとうございます!さすがです!」


アルフレッドは「アレキサンダーちゃん!偉いね!あなたのおかげよ!」


アレキサンダーは「いやいや~!」と、謙遜しながら、まんざらではなかった。


コウガは「本のお礼をしないといけませんね!」


アレキサンダーは「ハンバーガー1年分でもいいけど、こんなちんけなハンバーガーじゃな!」


コウガは「ちんけなハンバーガーで悪かったな!っていうか、何か目的があるんじゃないのか?」


アレキサンダーは、バッグから黒い四角の眼鏡を取り出して、掛けた。


アレキサンダーは「成功報酬の20パーセントをいただきます!これも、ビジネスですので!」


コウガは「まるで、以前いたブラック企業のワルみたいだな!」


コウガは、日本で、四苦八苦していた頃を思い出して、嫌な気分になった。


クマタンは「お前!割と、商売人だな!」


アレキサンダーは「いやいや!」


コウガは「しかし、この本、手に取って見ても、出版社名もないな・・・。なんか怪しいなぁ・・・。」


クマタンは「こんなやつが、褒められるなんて、青天の霹靂だ!しかし、どうも怪しいなあ・・・。」


そして、アルフレッドから、その本のことを伝え聞いたバージルアパート&バージルモールのオーナーたち&住人たちは、休みの日を利用して、みんなで、砂金採りと埋蔵金探しに行くプランの計画を立てた。


オーナーたち&住人たちは、自分たちが、まず、先に、砂金採りをして、次に、埋蔵金探しをして、自分たちが大金持ちになって、そして、余ったお金で、バージルアパート&バージルモールの立替費用にしようと、みんなで計画した。

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