第30話
リュウジンバーガーの休みの日のことだった。
ヒルデグランドの娘のレティシアの誕生日会の参加の日だった。
この日、コウガたちは、バージルモールの1階の外で、約束した時間に4人で、ヒルデグランドを待っていた。
コウガは「みんな、一応、魔王城なので、気を付けよう!今更ながら言うのはなんだけど、断れなくて、仲間の安全を守れなくて、申し訳ないね・・・。リーダー失格だな・・・。」続けて「ヒルデグランドは、娘のために、ハンバーガーを食べられないようにしたくないので、僕たちには手出しをしないはずだとは思うよ。だから、余計な武器とかを持って行かない方がいいかもしれないね!見つかったら、身の安全は、わからないからね!」
エレノアは「そうですよ!大丈夫だと思います!それに、漆黒の世界の帝王なので、速攻で、断ったら、命なかったですよ!相手の勢いで、断れなかったのは、当たり前のことですよ!」と慰めた。
クマタンは「コウガは立派なオーナーだよ!他に代われる人なんていないよ!」
クマタンは、落ち込むコウガを励ました。
フローラは「なんだ、クマタン!またよいしょしているな!ヒルデグランドの誘いの時も、コウガを守れなかったな!」
クマタンは「あの日も、ノコギリやトンカチ等で、スタンバイしていたが、出番がなかっただけだ!」
フローラは「ビビっていただけじゃないの~?」
クマタンは「そう言う自分だって、コウガに任せて、逃げ回ってただけじゃないか!」
フローラは「か弱い美少女なんだから、当たり前よ!」
クマタンは「どこがですか?」
フローラは「なんだと!?やるのか!?」
クマタンとフローラは、小競り合いを始めた。
「何を揉めているんだ?」と誰かが声を掛けた。
クマタンとフローラは、声の主を探した。ヒルデグランドが立っていた。いつもの、黒装束の服装だった。
クマタンとフローラは、突然、口をつぐんだ。
ヒルデグランドは「お前たち、待たせたな!では、魔王城に招待するぞ!このカレーポットに行き先を告げると、目的地に着くぞ!では、ワシの魔王城の玄関に直行じゃ!では、出発じゃ!行くぞー!」
コウガたち4人は、とにかく、ヒルデグランドに従うことにした。
場所は変わり、少し、不気味で闇のような、暗さの場所に到着した。かなり高さの高い門があった。
コウガは「すごく暗い!まるで、闇の世界だなあ!あれ?魔王城の玄関じゃないぞ!あっ!しかも、僕、クマタン、エレノア!3人は、いるが、フローラだけがいないぞ!どうなっているんだ!?」
コウガは、フローラの安否を気遣った。
ヒルデグランドは「おかしいな!玄関を指定したのに、門前になってしまった!おまけに、1人足りないようだな!ちょっと待っててくれ!もう1度、元に戻るから!ドンマイ!」
コウガは「大事な仲間なんだから、ちゃんとやってよね!」
ヒルデグランドは「申し訳ありません!もう1度、元の所に戻させてもらいます!」
コウガたちは、一旦、バージルモールに戻ることになった。




