第22話
1匹のベージュ色のとても可愛い小さなクマが立っていた!もふもふのふわふわした毛皮だった。可愛いパッチリとした茶色の瞳だった。身長は50センチメートルぐらいだった。クマタンは、こういう種族だった。年齢は不詳で、人間の言葉も理解できるし、話せる、万能なクマだった。
コウガとクマタンの感動的な運命の出会いだった!
コウガは「あれ???ここはどこなんだ・・・?君は誰・・・?おまけに、さっきのクッション、どこにいったんだ?」
クマは「ここは、君にとっては異世界だよ!僕は、クマタン!よろしくね!さっきのクッションに僕が宿ってたんだよ!ここに戻って来れて、元のクマに戻れたんだよ!あっちの世界は悪いやつが多いね!」
コウガは「えっ!?異世界!?そんなの小説か漫画かアニメの話じゃないの?」
クマタンは「いやいや!本当のことだよ!」
コウガは「今までいた日本も生きにくいけど、この異世界で、どうやって、暮らせばいいのかな?お金も持っていないし、どうすればいいのか見当もつかないよ!」
その時だった!コウガとクマタンの傍に、パネルが現れた!そのパネルは、ノートパソコンぐらいの大きさで空中に浮いていた。
パネルは、コウガに質問した。
“あなたは、仕事がしたいですか?YES or NOで答えてください!”
コウガは「異世界なら、仕事やってみたいな!もちろん、YES!」
“では、オーナーになりたいですか、それとも雇われになりたいですか?オーナーor雇われ”
コウガは「もちろん、オーナーさ!」
“では、選んでください!スキルを差し上げます!医者or歯科医師or弁護士orスーパー店orパチンコ店or本屋or寿司屋orおでん屋orカレーショップorハンバーガーショップ”
コウガは「じゃあ、何にしようかなあ?医者とか弁護士って、カッコイイけど、めんどくさそうだなあ。う~ん・・・。」
コウガは、かなり悩んだ挙句、「やっぱり、ハンバーガーショップに決めた!こういうのは、楽しそうだし、人に喜んでもらえそうだから、報われるような気がするよ!」
“おめでとうございます!ハンバーガーのスキルを手にしました!あなたは、同時に、ハンバーガーの食材&関連の食材&機材も召喚出来ます!ハンバーガーと関連の料理を作るスキルも手に入れました!では、起動します!いつでも、発動出来ます!それでは、よい異世界ライフをお楽しみください!”
それだけ述べるとともにパネルは、消失した。
コウガは「うわーい!それが本当だとしたら、僕は、経営者で、日本の今までとは違って、幸せな世界になりそうだぁぁぁ!!!お金持ちにもなれそうだなあ!!!」
クマタンは「よかったね!僕もうれしいよ!」
コウガは「よし!早速、試してみるか!では、手始めに、バンズ出てこい!」
バンズが目の前に飛び出てきた!
コウガは「うおおおおお!!!マジスゲー!!!」
クマタンは、“パチパチパチパチ”と拍手して、「おめでとうございます!」
コウガは「しかし、店も、どこで、開けばいいのか、まるで、見当がつかない!それに、どこに住めばいいのか、全くわからない!」
クマタンは「大丈夫だよ!ショッピングモールで、空き店舗があるよ!おまけに、そこは、アパートも経営しているので、空室もあるので、同時に、契約すればうまくいくよ!そのオーナーの孫が管理人をやっているよ!僕と知り合いなので、頼んであげるよ!」
コウガは「是非とも、そうしてほしいよ!願ったり叶ったりだよ!あなたは、神様のようだよ!」
クマタンは「僕に、まかせなさい!」
太っ腹なクマタンだった。こうして、コウガの異世界生活は始まった。
コウガは、バージルアパートの住人になり、バージルモールの1階で、クマタンとともに、ハンバーガーショップのリュウジンバーガーをオープンした!従業員は、クマタンが探してきた。13歳の可愛いフローラとバージルアパートの管理人のエレノア15歳とともに、働きだした。エレノアもフローラに負けず劣らず可愛かった。
コウガは、クマタンと同居し、その隣りの部屋には、すでに、管理人のエレノアが住んでおり、フローラと同居することになった。いずれもバージルアパートでの生活だ。
コウガは、何から何まで、クマタンの世話になった。
ちなみに、バージルアパートとバージルモールの経営者はエレノアの祖父だった。