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第20話

最後は、同じ1階にある運送業のヘルムートの店に行った。ヘルムートは、以前から、リュウジンバーガーのハンバーガー等の宅配もしていた。バージルアパートの住人だ。


クマタンは「奥様のお買い上げの品物を運んでね!」


ヘルムートは「オッケー!!!美しい奥様のためなら、命がけさ!」とノリがよく、1つ返事だった。


ヘルムートは、届け先を聞いて、馬車に詰め込んだ。そして、ジョセフィーヌとマクロンの2人の客待ちをした。


クマタンとジョセフィーヌは、リュウジンバーガーに戻った。


マクロンは、変身した美しい妻のジョセフィーヌを見て、こけそうになった!


マクロンは「ジョセフィーヌさん・・・ですか?」と、ぎこちなかった。


ジョセフィーヌは「お財布をお返ししますわ!」


財布の中身は、ほとんど、空だった!


マクロンは、反論は、できなかった。


ジョセフィーヌは、クマタンに、エスコートされた、お礼を言った。


ジョセフィーヌは、コウガに「ありがとう!あなたのおかげで、すっかり、私は、変わりました!今思うと、私は、余裕がなく、マクロンの両親にも、つっけんどんな態度だったと思います。それで、マクロンにも、嫌われていたのでしょうね。」


コウガは「人を変えることはできませんが、自分を変えることはできるかもしれませんね!」


ジョセフィーヌは「ええ!そうかもしれませんね!ありがとう!」


ジョセフィーヌは、現れた時と、帰る時とは、180度、姿、形は、もとより、考え方も変わっていた。


ジョセフィーヌは、マクロンの両親の分も含めて、リュウジンバーガーのハンバーガーセットも忘れずに買って帰った。


この後、ジョセフィーヌとマクロンは、待たせていたヘルムートの馬車で、帰って行った。


この成功の陰には、クマタンの作戦があったことを否めない。クマタンは、バージルモールのオーナーたちに、ジョセフィーヌを必要以上に褒めるように、かん口令を引いていた。この功績があって、この成功があったというものだ。見事なクマタンの頭脳プレーだった!


クマタンは、コウガに「無事、任務を遂行完了、致しました!」


コウガは「クマタン!君のおかげだよ!よくやってくれた!さすが、クマタン!クマの中のクマ!可愛いだけでなく、頭のいいクマ!それが、クマタンだよ!」と、これ以上、褒めようがないぐらい、褒めちぎって、大絶賛した。


クマタンは「いやいや!コウガのためなら、頑張るよ!コウガは王子様!僕は、差し詰め、王子様に仕える、准将のクマタンハルトか、クマタンリッヒ、な~んちゃってね!」


フローラは「な~に、のぼせてるんだよ!」


クマタンは「人の成功をねたんでいるんだな!」


2人のいざこざが、また始まった。


コウガは、“こうして、いろんなことが異世界で起こっている。毎日が変化があって、それでいて面白い!こんな生活があるとは夢にも思っていなかった。”


コウガは、今の異世界生活に満足していた。ここに来るまでの日本での生活とは、比べ物にもならないものであった。

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