第19話
クマタンとジョセフィーヌは、1階に戻り、時計屋のオーナーのフェリックス博士70歳の店に行った。白髪の短髪で、見た目はフツーで、ちょび髭が生えている。白いドクター白衣を着ている。バージルアパートの住人だ。
フェリックスは「いらっしゃいませ!綺麗な奥様ですね!」
クマタンは、フェリックスにまで、ジョセフィーヌを褒めるように、依頼していた。承知したフェリックスだったが、いまいち褒め方にインパクトがなかった。
クマタンは、心の中で、“元々、フェリックスのやつ、商売っ気がないから、褒め方も、いまいちだなあ!しょうがないなあ!”
クマタンは、すかさず「フェリックスさん!奥様に、お勧めの時計が何かないかなあ?」
クマタンは、押しがないフェリックスのために、自ら時計を売ることを率先した!
フェリックスは「では、腕時計なんかいかがですか?」
クマタンは「ブレスレット的な感じのタイプがいいんじゃない?」
ジョセフィーヌは「そうね!いいアイデアね!そういうのがあったら、見せてね!」
フェリックスは「そうですね。ちょうど、2種類ありますよ!」
フェリックスは、金色と銀色の腕時計を見せた。
クマタンは「すごいなー!」
ジョセフィーヌは「まあ!こんな美しくて、素晴らしい腕時計があるのね!どちらが、似合うかしら?」
フェリックスは、どちらとも言わず「・・・・・・。」
クマタンは、フェリックスの態度に、拍子抜けした。“いくら、商売が下手でも、限度ものだなあ!ここは、僕が、一肌脱ぐとするか!”
クマタンは「金色は、派手だけど、キラキラして、見えるし、銀色は、控えめで、いいし、奥様なら、どちらでも似合うね!両方とも買っちゃえばどうですか?」
クマタンは、自分がお金を支払わないので、無責任に両方とも勧めた。
ジョセフィーヌは「それもそうね!」
ジョセフィーヌは、クマタンに、うまく、乗せられて、両方とも購入した!