第18話
次に、クマタンは、2階にあるドーナツ屋のクルトの店にジョセフィーヌを案内した。
クルトは、リュウジンバーガーに、度々、ドーナツやうどんやそばの麵類やばら寿司やいなり寿司を販売、配達している。
クルトは、ジョセフィーヌを見るなり「うわぁぁぁぁぁ!!!美人な奥さんだぁ!!!」と言うなり、その場に倒れた!
クマタンは、“う~~~ん・・・。わざとらしいんだよなぁ・・・。”
ジョセフィーヌは「大丈夫?」とクルトに声掛けした。
クルトは立ち上がると「はい!奥様!あまりにも奥様がお綺麗なので、意識を失いかけました!」続けて「何か、お買い物ですか?」
ジョセフィーヌは「お大事にしてね。ところで、お土産に、ドーナツを欲しいの!10個ぐらい欲しいんだけど、何がいいのかわからないので、あなたが見繕って、選んでほしいわ!」
クルトは「では、こちらのテーブルで、お座りになって、ご試食ください!」
ジョセフィーヌは「まあ!そんなことできるの?」
クルトは「はい!奥様だけですよ!特別な方のみでのサービスです!」
ジョセフィーヌは「まあ!どうしましょう!」
クマタンは、心の中で、“クルト!やるじゃないか!よし!いいぞー!敢闘賞ものだな!”
クマタンは、現場監督のようだった!
クルトは、すぐに、コーヒーの用意をしながら、ドーナツの選定をした。皿に、10種類のドーナツを並べた。
コーヒーが出来上がった。
クルトは、ジョセフィーヌに、コーヒーを差し出した。そして、ドーナツの皿も、添えた。
クルトは「コーヒーを淹れました!そして、ドーナツもお好きなものをお選びください!」
ジョセフィーヌは「そうねえ・・・。迷ってしまうわ・・・。とりあえず、2個ほど、コーヒーといただくわ!」
クルトは、ジョセフィーヌが選んだドーナツをトングで取ると、小皿に入れた。
ジョセフィーヌは、一口食べるなり「まあ!美味しいわ!」と、うれしそうに、ドーナツを食べた。
クルトは「では、ドーナツ、僕が選びますね!15個入れます!5個は、サービスです!次のお越しをお待ちしております!このドーナツ屋をごひいきにお願いします!」
ジョセフィーヌは「ありがとう!うれしいわ!来た甲斐があったわ!では、お任せしたわ!」
クルトは「かしこまりました!」
クルトは、箱を取り出して、次々と、ドーナツを詰めて、箱詰めにした。
ジョセフィーヌは「ありがとう!おかげで、これで、お土産もできたわ!ごきげんよう!」と笑顔で、料金を支払った。
これだけ、人が変わるもんだなあと、ジョセフィーヌを見て、クマタンは思った。
クマタンは、店を出しなに、クルトに、オッケーサインを出した。