第16話
クマタンとジョセフィーヌは、同じく2階にあるマッサージ店のルイーゼの店に入った。
ルイーゼは、18歳で、ピンクの髪の毛で、2つにくくっている。ショッキングピンクの上下の制服を着ている。この服は、ジュリエットの店で、調達したものだ。そして、ルイーゼも、バージルアパートの住人だ。
クマタンは、ルイーゼと店に入ると、ルイーゼは「ええっ!?モデルの人!?とても、美しい!」と絶賛した。
ジョセフィーヌは「えっ!?私のこと!?・・・ありがとう!うれしいわ!」
クマタンは思った。先ほどのジュリエットに続き、ルイーゼも褒めたので、ジョセフィーヌは、自分が変わっているのを実感した。お礼の返事を返すのも板についてきた。“しめしめ!思惑通りに事が進んでいる!豚もおだてりゃ木に登るってもんだな!僕って天才!”
ルイーゼは、ジョセフィーヌに「マッサージは、どうしますか?」
ジョセフィーヌは「肩をしてほしいんだけど。」
ルイーゼは「してもいいんですが、お綺麗なヘアスタイルが崩れるのは、惜しいので、今日は、ハンドマッサージでいかがですか?」
ジョセフィーヌは「では、ハンドマッサージで、お願いね!」
ジョセフィーヌは、気に入ったヘアスタイルを維持したいので、ハンドマッサージを受けることにした。それに、依頼の言葉も、ずいぶんトゲがなくなってきた。
ルイーゼは、ジョセフィーヌを椅子に座らせた。そして、膝掛けを掛けた。
ルイーゼは「では、ハンドマッサージをいたします!」
ルイーゼは、ジョセフィーヌの右手をテーブルの上に乗せて、マッサージを始めた。
手のひらからマッサージをし始めた。
ルイーゼは「強さはこれぐらいでよろしいでしょうか?」
ジョセフィーヌは「ええ!大丈夫よ!」
そして、ルイーゼは手の甲から、次に、指を1本、1本丁寧にマッサージした。仕上げに、クリームを塗り込んだ。同様に左手も同じように繰り返した。
ルイーゼは「終わりましたよ!お疲れ様です!」と言って、膝掛けを外した。
ジョセフィーヌは「ありがとう!おかげで、すっきりしたわ!また来ますわ!」
ルイーゼは「ありがとうございました!またのご来店をお待ちしております!」
上機嫌で、支払いを済ますと、ジョセフィーヌは、クマタンと店を後にした。
店を出しなに、クマタンは、ルイーゼに、“やったね!”という、いいねサインのグッジョブサインを右手で出した。