第14話
アルフレッドは「では、始めますよ!どんなヘアスタイルがお好みなの?」
ジョセフィーヌは「私の似合うような髪型にしてよ!」と、そっけなかった。
アルフレッドは「じゃあ、私の思ったヘアスタイルにしてみるわ!長さは今まで通りでいいの?それともカットしますか?」
ジョセフィーヌは「今ぐらいでいいわ!」
アルフレッドは「じゃあ、長さはこのままで、そろえるようにしておきますね!」
ジョセフィーヌは「じゃあ、頼むわ!」
アルフレッドは「私に任せて!私なら、奥様を必ず美しくしますよ!」
ジョセフィーヌは返事もせず、うなずくだけで、愛想もへったくれもなかった。
アルフレッドは、茶色のひっつ目髪の髪の毛をばらして、肩まである髪の毛を少しずつ、毛束にすると、大きなピンで留めていった。
そして、1つピンを取ると、櫛で、すくい、ハサミで、カットしていった。次々と手早く繰り返した。
ジョセフィーヌは心地よいのか、ウトウトと、うたた寝をしていた。
そして、髪の毛を炭で温めたコテで、次々と、巻き髪をした。最初とは打って違って、軽い感じのヘアスタイルに変身した。
ちょうどそのころ合いにジョセフィーヌが目を覚ました。
アルフレッドが「できましたよ!いかがですか?」
ジョセフィーヌは鏡を見て、驚いた!「ええっ!?これ、私?」
アルフレッドは「そうですよ!ついでに、お顔のメイクもしましょうね!」
ジョセフィーヌは「え・・・?ええ。はい。」と、されるがままだった。
アルフレッドは「シャーロットのアロマ店では、化粧品も置いてるんです!それを使いますね!」
アルフレッドは次々とメイクしていった。すると、鏡に映った、ジョセフィーヌは別人のように、美しいレディに変身していた。
驚いたジョセフィーヌは「これが、わたくしですか?」と言葉まで変わっていた。
アルフレッドは「いかがですか?」
ジョセフィーヌは「大満足です!これが自分かと疑ってしまいます!」
ジョセフィーヌは得心がいった。
アルフレッドは「喜んでいただいて、私もうれしいわ!」
待っていたクマタンは、アルフレッドの横に行った。
そして、クマタンは「素晴らしい美人が出来上がりましたね!」
ジョセフィーヌは「ありがとう!」と恥ずかしそうだった。
ジョセフィーヌは、案外、シャイだった。
ジョセフィーヌは、バッグから、マクロンから奪い取った財布から美容院代とチップを支払った。
アルフレッドは、受け取ると「ありがとうございました!また、お待ちしております!」
ジョセフィーヌは「また、必ず、来ます!」
ジョセフィーヌは、ルンルン気分だった。
こうして、ジョセフィーヌは、大満足で、クマタンと一緒に、アルフレッドの美容院を出た。




