第130話
クマタンは「ええい!お前なんかどうでもいいや!早く、食べないと、料理がなくなってしまう!」
アレキサンダーは「だーかーら!お前は、ダメなんだ!ワシはもう何皿もローストビーフ食べまくってるぞ!そして、お前らの不味いハンバーガーも口直しに食ったぞ。相変わらず、イマイチの味だな。まあ、リングボーイやフラワーボーイをやって、動き回ったから食べれた。」
アレキサンダーは、何皿も空の皿を積み上げていた。
アレキサンダーは、相変わらず「あ~。味は、まあまあだな!まあ、ごちそうだから、食べる。あの本屋じゃ、インスタントラーメンとか、ろくなものないしなあ。まあ、あのおじいが、死んだら死んだで、困るしな。あいつしかいないからな。」
クマタンは「飼い手が引く手あまたって、以前、言ってたじゃないか!」
アレキサンダーは「そうだよ。何人もいるんだけど、ワシが、本屋のおじいが泣いたので、他の飼い主候補を断ったので、そいつらを待たせているんだよ!おじいが死んだら、困るのは、日頃、ガミガミガミガミを聞き慣れているので、聞かないと落ち着かないという生活環境に慣らされているんだよ!例えばだな、パチンコ屋のパチンコ台で、チューリップが開くと、『ガチャガチャガッチャーン』という大きな音が快感になるんだよ!そういう意味では、おじいのガミガミは、ある意味、ウザイけど、聞かないと、1日が終わらないんだよ!」
クマタンは「お前の感覚って、なんだ?」
アレキサンダーは「クマよ!お前に言われたかねーんだよ!スポンサー様以外のクレームは、お断りだ!」
クマタンは「お前のスポンサーって、誰だ?」
アレキサンダーは「企業秘密だ!」
クマタンは「誰もいないくせに、強がりだなあ。」
コウガは「クマタン!早く食べよう!」
コウガとクマタンは、その後、何度も、料理をもらいに行って、楽しんだ。
「コウガさん!」
コウガは振り向くと、マリアンヌがいた。
マリアンヌは「こんにちは!新婦の知り合いなので、今日パーティーに出席したのよ!デパートでは、私の知り合いのために、催し場に、出店するように、モールのオーナーたちを誘ってくれて、ありがとう!」
続けて「実はね、コウガさんには、トリュフでも、お世話になっているので、お礼がしたいの!」
この後、マリアンヌは意外なことを切り出した。
アレキサンダーの耳は、聞き逃さないようにマリアンヌの方向を向いていた。
アレキサンダーは、いつも、情報収集には、才長けていた。というか、いわゆる地獄耳だった。




