第128話
馬車は、アムア教の式場に到着した。入口で、アレキサンダーがコウガたちを待ち受けていた。
アレキサンダーは「よう!!!」と声をかけた。白いタキシードを着ていた。
このタキシードは、以前、アレキサンダーが、自分をアレキサンドリアと偽って、まんまと騙して、ジュリエットに作らせたものだった。
コウガは「アレキサンダー!もう、来ていたのか!」
アレキサンダーは「コウガ君!ワシは、今日もやる気満々!パワー犬なんだ!」
クマタンは「ヘマすんなよ!」
アレキサンダーは「他人のこと心配する前に、自分のこと気を付けろよ!」
クマタンは「相変わらず、減らず口だな!」
アレキサンダーは「これを見よ!」
アレキサンダーは、右前足をへそに当てて、左前足をパーにしながら上にあげて、「ホイー!!!」と気合の『ホイー!!!』をかました。
コウガは「アレキサンダーには、勝てないなあ・・・。」
式の世話役の人が「では、結婚式を始めます!フラワーガールの人は、ここでお待ちください!」
オーナーのみんなは、式場に入った。
しばらくすると、ドアが開いて、アレキサンダーとクマタンが片手に花カゴを持ち、もう一方の手で、花びらを掴み、じゅうたんに撒いた。
2人の後に、新婦と新婦の父親が歩いてきた。アムア教の牧師の前で、父親は、新郎に新婦を引き渡した。
新郎と新婦は、牧師の前に、揃った。
牧師は、2人に言葉をかけた。次に、誓いの言葉を述べた。そして、指輪交換になった。
リングボーイは、リングケースを新郎新婦に差し出した。
新郎が指輪を新婦にはめようと指輪をはめた。次に、新婦が新郎の指輪をはめようと指輪を見ると、指輪がケースに無かった。
新婦は「あれっ?」と指輪が落ちていないか、床を見て探した。
アレキサンダーは「あっ?あれっ?こんなところに、いつの間に、なぜ?」と言って、手のひらの指輪を出した。
クマタンは、怪しそうに、アレキサンダーを疑っていた。
新郎新婦は、結婚証明書にサインをすると、結婚成立が牧師からゲストへ宣言され、閉式となり、新郎新婦は退場した。
モールのオーナーたちを含め、ゲストたちは、隣接の建物に移動した。結婚式のパーティー会場だった。
ハンバーガーもここに運ばれていた。




