第12話
この日も、リュウジンバーガーは盛況だった。
注文待ちの客が大勢いた。その中に、並びながら、ある1組のカップルが揉めていた。お金持ち風だった。フローラとエレノアは、このカップルの男性に見覚えがあった。
男性は「ジョセフィーヌ!いい加減に機嫌を直してくれよ!この通りだから!」と拝むようだった。男性は恐妻家のようだった。
ジョセフィーヌは「なによ!マクロン!毎日、あなたの両親を相手に苦労しているんだから!それに、あなたもあなたよ!見てみないふりをしてさ!おまけに、私は、家業の仕事の管理までさせられて、クタクタよ!」
マクロンは「ちょっとは、機嫌を直して、ハンバーガーでも食べようよ!前に、ここで、イートインで、チーズバーガーセットを食べた時は、美味しくて、たまらなかったよ!」
ジョセフィーヌは「どうせ、浮気していたんじゃないの?どこかのケバイ女と食べてたんじゃないの?」
マクロンは「そんなこと、するわけないじゃないか!疑うにも程がある!」
マクロンは、図星だったので、内心、ヒヤヒヤして、心穏やかではなかった。
フローラは思った。“確かに、以前、この男性は、連れているこの女性とは、別の女性とイートインしていた。”
あの時も女性にペコペコと、へつらっていた。
ジョセフィーヌはマクロンを罵倒して、殴りだした!
マクロンは「やめてくれー!人前じゃないか!アーサー家が笑い者になるじゃないか!」
ジョセフィーヌは「そんなこと知るもんか!この浮気男め!」とマクロンを2、3発殴った!
2人が、かなり揉めだしたので、コウガは2人に走り寄って、止めようとした。
ジョセフィーヌは弾みで、コウガを殴った!
コウガは「ギャーーー!!!痛いじゃないですかー!マジですよ!」
クマタンも驚いて、フライパンを武器にして、駆け付けた!
コウガは「落ち着いてくださいよ!」
卑怯者のマクロンは、コウガの後ろに隠れた。
やっとジョセフィーヌは、殴るのをやめた。
コウガはジョセフィーヌに「なんでまたこんなことになっているんですか?」
ジョセフィーヌは「こいつ(マクロン)は、自分の両親をほったらかしで、いい顔ばかりして、面倒見ないうえに、その両親も偉そうにして、私をこき使ってるのよ!おまけに、こいつは、しょっちゅう口紅を服に付けてきたり、女の香水の匂いが、しょっちゅうしてる!許せないわ!」
コウガは「ひどい話ですね!お察しします!」
ジョセフィーヌはコウガに「でしょ!でしょ!でしょ!」
マクロンは形勢が不利になったのを感じた。そして、土下座して「僕だって、努力しているんだよ!」と謝った。
ジョセフィーヌは「なんだと!?どこがだ!」
あまりの勢いで、コウガはジョセフィーヌの後ろに回り込んだ!そして、羽交いじめにした。
コウガは「まずは落ち着いてください!僕にいいプランがあります!」
ジョセフィーヌは「えっ!?どんな?」
コウガはジョセフィーヌが落ち着いたので、手を緩めた。そして、解決策になるかもしれないことを提示した。