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第125話

フローラは「ああああっ!!!ドーナツが4個になってる!!!早く渡しなさいよ!」


アレキサンダーは「クルトのところで買ってきたらええがな!もしかしたら、ここが薄給過ぎて、買えないのか?あ~~~可哀そう!!!」


コウガは「悪かったな!薄給で!」


5人は、ドーナツをめぐって、もめだした!


エレノアは「クルトさんが、くれるドーナツは、お店のとは違って、特別に作って、美味しいのよ!」


アレキサンダーは「その言い方からすれば、クルトは、店の売っているドーナツは、手を抜いて、作っているように聞こえるな。」


エレノアは「そんなふうに言ったんじゃないわ!」


アレキサンダーは「じゃあ、どんなふうに言ったんだ?」


エレノアは「あんた!いつも人を怒らせるようなことを平気で言うわね!性格歪んでるんじゃない?」


フローラは「そうよ!以前に、埋蔵金、砂金採りでだましたし、介助犬、騎士団犬、盲導犬、救助犬なんて、いろいろ言ってたわね!」


アレキサンダーは「介助犬は、言ってなかったぞ!」


フローラは「そんなこと、言葉のあやよ!」


アレキサンダーは「寄ってたかって、このワシに批判たらたらだな!このワシを怒らせたら、後々、困ることになりまっせ!」


クマタンは「何が困るんだ?言いやがれ!」


アレキサンダーは「だーかーら!いつも言ってるだろが!ワシが天下取ったら、お前ら、後悔すんぞ!」


クマタンは「ハッハッハッハッハッ!!!そんなことあるわけねーじゃねーかよ!」


アレキサンダーは「うるせえ!言ってくれんじゃねーかよ!おい!」


クマタンは「お前が、成功するなんて保証、どこにあるんだよ?バーカ!どこですかー?」


クマタンは、テーブルの下をのぞいたり、手をでこにかざして、遠くを見るポーズをして、挑発した。


そこに、見慣れない男性がマスクをして、サングラスをかけていた。手には、肉切り包丁を持っていた。


「お前ら!カネ出せ!」


それに気づいたフローラは「キャー!!!あんた!誰!?」


アレキサンダーは「強盗君!やめなさ~い!こんな店、ひっくり返したって、金目の物、無いよ!客来ても、売り上げしれてるし。物は相談だけど、あんた、他所で、儲けてるだろう?隠さなくてもわかるよ!ちったーこっちに回しておくれ!」


アレキサンダーは、強盗にゴマすりして、命乞いをもとより、盗んだカネを回してもらおうと思った。ようするに、上前はねようとする行為だった。


クマタンは“こんな時、助けてくれる人が来店したらいいのに!”


クマタンは「マサムネさん!助けてえええええ!!!強盗さん!僕たちには助っ人のマサムネさんがいるんだ!一太刀で、ばっさばっさ悪人をやっつける強い味方がいるんだよ!」


強盗は「えっ!?そんなのいるのか?」


アレキサンダーは「マサムネ?あぁあのケーキ屋か。刀でケーキ切ってるやつか。そいつ、借りてる店が、古くて、新しい窯を調達できなくて、実家に戻って、対策に追われてるらしいな。それで、魔王城の時も、不参加だったな。役立たずじゃないか。」


クマタンは「いらんこと言うな!」


男は「俺、さっきから、あんたらにカネを要求しようと、思って、言おうとするのに、次々と、しゃべるから、出る幕がないな。おまけに、ショボいハンバーガー店だとは、俺も、焼きが回ったもんだ!もうええわ!!!」


男は、吐き捨てるように、そう言うと、去っていった。


コウガは「さっきから居た強盗だったらしいけど、出てってくれてよかったね!」


アレキサンダーは「ワシが、いたから、このような展開になって、お前ら、難を逃れられたんだ!礼を言いたまえ!」


クマタンは「ああああああ!!!ドーナツが全部なくなってるううううう!!!」


アレキサンダーは「ゲブゥゥゥゥゥゥゥ!!!強盗、撃退賃だ!悪く思うな!フン!!!」


クマタンは、アレキサンダーの身勝手さに怒り心頭に達していた。

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