第124話
クマタンは“アレキサンダーのやつ、僕たちの分も食べる気かもしれないな!”
クマタンは「アレキサンダー!僕たちの分、よこせ!」
アレキサンダーは「お前らの皿もってこい!」
アレキサンダーは、イートイン席に持っていくと、ドーナツを食べだした。
「10個はあるな!クリームドーナツやジャムドーナツもあるな。仕方ない!あいつらにも、渡すとするか。」
クマタンは、大きめの皿を持って来ると「ここに入れてくれ。クルトさんは、僕たちの知り合いなんだからな。僕たちにくれたんだ。」
アレキサンダーは「しかし、ワシに手渡したんだぞ。まあ、仕方ねえな。じゃあ、半分くれてやっからよ!」
クマタンは「なんだ!?その言い方は!?その言い方、何とかならんのか?」
アレキサンダーは「ワシに意見したって無駄だぜ!あきらめることだな!」
コウガが、近づいてきて「クマタン、何してんの?」
クマタンは「僕たちのドーナツを奪還しようとしているんだ!」
コウガは「また、クルトさんに頼んだら、いいことだよ。こんなの、相手にしたって、しょうがないよ。」
アレキサンダーは「コウガ!本音を吐いたな!ダメだダメだ!お前、ブラック企業で、四苦八苦して、転生して、成功したって、語ってるが、まだまだ、生前の苦労を活かし切ってない!もっと、客を大事にして、頭を使うことを考えるんだ!」
コウガは「お前なあ!転生ではなく、転移だ!そこから間違ってるじゃねーか!それに、お前のような、カスハラに、苦労させられたんだ!」
アレキサンダーは「では、お前が、そんな環境を引き寄せてるんだ。」
コウガは「すいませんな!だから、お前のような、客が寄ってくるんですね!」
アレキサンダーは「お前!なかなか、うまく切り返しやがったな!」
クマタンは「一本取られて、悔しいだろう!」
アレキサンダーは「うるせえ!まだまだ負けてられっかよ!」
そこに、配達から帰ったエレノアとフローラが3人に近寄った。
フローラは「ああっ!!!ドーナツ!」
エレノアは「クルトさんね!」
クマタンは「そうだよ!10個あったのに、もう5個になってるんだよ!」
フローラは「コラァ!アレキサンダー!またあんたね!」
アレキサンダーは「グダグダ言うな!ボケ!」
コウガは「食べ物の恨みは、怖いんだぞ!」
揉めている5人にアムア教のマルティンがやってきた。
マルティンは「コウガ君、近くに来たので、寄ったんだ。結婚式のハンバーガー、頼んだぞ。」
コウガは「はい。わかりました。」
マルティンは「あっ!アレキサンダー君じゃないか!アレキサンダー君、埋蔵金、教えられた場所に信者と一緒に、探しに行ったが、なかったぞ!」
アレキサンダーは「ええええっ!?変だなぁ・・・。」
クマタンは「また、お前のガセか!」
アレキサンダーは「マルティンさん!次の情報をまた提供しに行きます!その時は、報酬忘れないでくださいね!」
アレキサンダーは、次の砂金採りをマルティンに、ほのめかしていた。
マルティンは「楽しみにしておるぞ!では、結婚式もな!リングボーイとフラワーボーイな。」
マルティンは、砂金採りに期待していた。
アレキサンダーは「へへ~!かしこまりましたぜ!」
マルティンは、言うだけ言うと帰っていった。




