第120話
緊迫した状況下にあった。
コウガは「何とかしないと!!!」
クマタンは「神様ぁぁぁぁぁ~・・・。」
アレキサンダーは「みんな!生け捕りにするんだああああああ!!!」
コウガは「何言ってるんだああああああ!!!アレキサンダー!とにかく、みんな!油断しないで!」
シャーロットは「たぶん、強力な霊よ!」
フェリックスは「うおおおお!!!皆さん!落ち着いてください!」
フローラは「えええええ!?怖いよおおおおおお!!!」
フローラは、エレノアに抱きついた。
エレノアは、フローラを支えながら「成仏してえええええええ!!!」
ジュリエットは「きゃあああああああ!!!」
ルイーゼは「お願いだから!消えてえええええ!!!」
クルトは「ドーナツ供えるから!!!きっと気に入るよ!だから、ここにいる全員、見逃して!」
そう言うと、ひざまずいて、ドーナツの箱を差し出した。
アルフレッドは「私は、女の子だから、お化け弱いの!助けてえええええええ!!!」
ヘルムートは「力では負けないが、参るなああああああ!!!」
アレキサンダーは「そうだ!コウガ!お前が捕まえろ!お前、1度死んでんだろ?」
コウガは「なんだって!?それは、転生だろ!僕は転移だ!」
アレキサンダーは「転移だか転生だか、紛らわしいな!どっちにしろ、役に立たないな!役立たずめ!」
フェリックスは「皆さん!とにかく、なんとかしないとダメですねー!」
肝心のヒルデグランは、カーテンの陰に隠れていた。
シャーロットは、勇敢にも、戦おうとした。
「私は負けないわ!!!」祈って倒そうとした。
アレキサンダーは、シャーロットの後ろに回り、盾にしようとした。
“シャーロットのやつ、頼むから、やりすぎんなよ!うまく仕留めろ!生け捕りにしろ!”
アレキサンダーは、正体のわからない物体を生け捕りにして、お化け屋敷に売ろうとした。こんな時まで、商魂は、失せていなかった。
正体のわからない物体は、ろうそくが消えるかのように消えた。
コウガは「ああああああ!!!消えた!!!消滅した!!!さすが!シャーロットさんです!」
オーナーたちは、ホッとしたり、その場に座り込んだ。
シャーロットは「なんだか、変よ!今の霊、自分から消えたわ!なんだか、自分の意志でやったみたい。何か私たちに言いたいことがあったのかしら?」
フローラは「そんなことどうでもいいんじゃないですか?とにかく、消えたんだから。」
シャーロットは「霊が納得したらいいんだけど、さっきまでの経過では、よくわからないわ。」
アレキサンダーも他のオーナーたちと同様に、力なく、へなへなと、その場に、バッタリと倒れた。
“シャーロットのやつ、なんとかかんとか言ってるが、本当のところ、わかってんのか?もぐりじゃないのか?”
アレキサンダーは、批判することは、忘れていなかった。




