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第11話

翌日、リュウジンバーガーは、この日も、客がひっきりなしだった。


ある客がやってきた。


フローラは、いつも通り「いらっしゃいませ!」と声を掛けた。


客は女の子で、黒髪は左右2つにお団子で、黒い瞳、スリットの入った赤いチャイナドレスを着ていた。


フローラは、どこかで見たような気がしていた。


コウガが女の子に気が付き、カウンターに行って、尋ねた。「君、確か中華飯店の娘さんじゃない?」


女の子は「はい!そうです!宴会ありがとうございました!私は中華飯店のフイミーです。これからも店をよろしくお願いします!今日は、お遣いで来ました。」


コウガは「こちらこそよろしくお願いします!」


フイミーは、フィッシュカツバーガーを3個頼んだ。このハンバーガーは骨取りの白身魚をカツにして、チェダーチーズを挟んだものだった。


コウガは注文後、すぐにフィッシュカツバーガーの調理にとりかかった。


骨取り済の白身魚の水けを拭き、次に、小麦粉、パン粉を付けて油で揚げた。そして、次に、鉄板で温めておいて真ん中を切ったバンズに揚げた白身魚のカツに、タルタルソースをかけた。ソースは、それぞれ、みじん切りにした、玉ねぎ、ピクルス、パセリをマヨネーズ、レモン汁、塩、胡椒で、完成させたものだ。最後にソースの上にチェダーチーズを乗せた。下になるバンズをかぶせて、ペーパーで包んだ。ちなみに、みじん切りの玉ねぎは、いつも通り、クマタンが目がしみないように水中眼鏡をかけて、高速包丁で気合を入れて、切ったものだ。そして、骨取り白身魚はクマタンが虫眼鏡を片手にそげ抜きで、骨を取っている。細部にわたって、客の事を考えているコウガとクマタンだった。涙ぐましい努力だった。


出来上がった商品をコウガは直接、フイミーに手渡した。受け取ると、フイミーは、210ジオ支払って、帰って行った。


フイミーは、しばらく店外の窓からリュウジンバーガーを覗いていた・・・。よほど、ハンバーガーショップが珍しかったようだ。

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