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第114話

またしても、アレキサンダーは、フードコートに1人居た。


「チェッ!おもんねーの!」


アレキサンダーは、たこ焼きを食べて、小腹を満たしたので、うたた寝をしてしまった。


アレキサンダーは、夢を見ていた。


本屋のおじいは「アレキ!どこに配達に行くのかわかってるだろうな?」


アレキサンダーは「わかってるがな!」


おじいは「リュウジンバーガーに行くつもりなんだろ!」


アレキサンダーは「あれ?妙に今日は変だな!ガミガミガミガミ言うおじいもウザイが、気の抜けたようなおじいもこっちが拍子抜けするしな!」


おじいは「どうせ、言っても無駄だろうと思ってな!」


アレキサンダーは「チェッ!じゃあ、行ってくるぜ!おじい!ボケんなよ!死んでたら、好きな、かりんとうを供えてやっからよ!」


おじいは「アレキィィィィィ!!!」


アレキサンダーは「ホイー!!!」とかまして、やっぱり、リュウジンバーガーに向かっていった。


「はっ!?夢を見ていたのか!相変わらず、夢の内容もしけてるなあ・・・。」


気がつくと、数人が集まっていた。


クルトの父親は「うちのクルトが商売を継がなくて困ってるんですよ!ドーナツばかりに気を取られて、困ったもんです!」


ジュリエットの父親は「うちの娘は、家に戻らなくて、困ってます!」


アルフレッドの父親は「うちの息子も美容院に肩入れしすぎて、家に帰らないんですよ。うちの家内も男と旅行に行って、戻らないんです。」


シャーロットの母親は「それは大変ですね。うちの娘も不老不死の薬を作るとか言って、戻ってきません!」


ルイーゼの母親は「うちの娘も家に近寄らなくて、困ってます!」


いつの間にか、モールの親たちが、集まって、話し込んでいた。井戸端会議のようだった。


これを聞きつけたアレキサンダーは、親たちに走り寄って「皆さん!お疲れ様です!お集まりいただき、ありがとうございます!」


親たちは、アレキサンダーを見て怪訝そうに見た。


アレキサンダーは「皆さん、困った息子や娘を持って、気苦労が絶えませんね。ワシは、あなたたちの気持ちを理解しているつもりです!わかりました!悩める子羊のあなたたちの悩みをワシが一挙解決しましょう!」


クルトの父親は「ええっ!?そんなことできるんですか!?ありがたい!」


アレキサンダーは「クルトさんのお父さん、お金持ちなのに、苦労がつきませんね!お察しします!」


シャーロットの母親は「うちの娘も心配なので、ぜひ、そんなプランがあるのなら、教えてください!お願いします!」


オーナーたちの親は、アレキサンダーのプランに大いに、胸を踊らされた。それぐらい期待が大きかった。


アレキサンダーは「わかりました!あなたたちの希望を叶えましょう!」


アレキサンダーは、インチキ新興宗教のノリだった。


「では、ワシの言うことを聞いてください!言うことを聞かない息子、娘を見限って、勘当してください!そして、将来有望なワシを養子にしてください!これが、あなたたちを救う正しい手段です!賢明なあなたたちなら、この方法を選ぶはずです!ワシは、何人の方々でも、養子になります!遠慮しないで、ワシに任せてください!」


この後、アレキサンダーは、オーナーの親たちから、ボコ殴りに遭ったのは、言うまでもない。

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