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第112話

フードコートに現れたヒルデグランドにアレキサンダーは、城行きするのを積極的に立候補した。


「お前じゃあ役不足だな。」


ヒルデグランドは、即座にアレキサンダーを切り捨てようとした。


「そんなあ。旦那、こう見えて、ワシは、ここぞというときに、役に立つんですぜ。これは、コウガ君やクマタン君も認めているところですぜ。」


クマタンは「お前!誰がそんなこと言ったんだ!僕も、コウガも知らないぞ!口から出まかせ言ってるだけで、今まで、ガセばかりじゃないか!」


アレキサンダーは「そう言うが、その情報があったから、お前たちもおこぼれに預かれているんじゃないか!」


クマタンは「そう言うなら、何があったか述べろ!」


アレキサンダーは「うーうー・・・砂金採り・・・埋蔵金・・・トリュフ・・・。」


クマタンは「砂金採りも埋蔵金もガセで、トリュフも聞き耳立てて、勝手についてきて、昼寝してただけじゃないか!」


アレキサンダーは「そんなこともあったなあ。しかし、ワシが居たから、苦しいことも笑って過ごせたじゃねーか!ああっ!思い出したぞ!お前がサウナでのぼせて、昇天しかけた時、ポーションで救って助けてもらえた恩を忘れたのか!それに、ワシの秘蔵品のグラビアアイドルのエルフのバニーちゃんの写真集まで見せてやったじゃないか!」


クマタンは「僕は、バニーちゃんの趣味じゃないぞ。僕は、コウガ1筋だ!ポーションだって、どんなルートで来たのか定かではない!それに、その時の返しも、コウガが、デカデカバーガーとチーズ2倍バーガーを両方セットで、どっちもコーラで、返したじゃないか!食いしん坊め!」


アレキサンダーは「そんなのすぐに食べたぞ。やっぱり、その辺の食べ物だな。それに、ワシのバニーちゃんを褒めないとは、どうかしているぞ!お前、コウガとBLだな!どの辺までいったんだ?興味津々!」


クマタンは「お前なあ!」


アレキサンダーは「それに、ワシの持参したポーションは、とびっきり、良く効く、秘薬なんだぞ!ワシは、ここぞというときに、役に立つんだ!痒い所に手が届く!背中が痒いとき、まごの手のようなワシなんだ!」


ヒルデグランドは「とにかく、コウガ、頼んだぞ!それと、そこの犬!ちったー、役に立つかもしれないな。何かあった時は、人柱になれ!しんがりになれ!わかったな!嫌とは言わせないぞ!じゃあ、今日はさらばだ!」


ヒルデグランドは、アレキサンダーとクマタンの掛け合いが長いので、2人の話に割って入った。


ヒルデグランドは、頼むだけ頼んで、去っていった。


アレキサンダーは「人遣いの荒らそうなおっさんだな!」


そう言いながらも、アレキサンダーは、ヒルデグランドの入り込みを企んでいた。


クマタンは「まーた、お前が、ついて来るのかよ!」


アレキサンダーは「仕方ねーじゃねーか!あのおっさんが、ワシを気に入ってるんだから!」


そこに、突然、ヒルデグランドが再び現れた。


アレキサンダーは「ひええええええ!!!ヒルデグランドさんじゃないですか!ごきげんよう!」


ヒルデグランドは「城に帰ろうと思ったら、カレーポットの調子が悪くてなあ。では、再び、さらばだ!」


ヒルデグランドは、再度消えた。


アレキサンダーは「驚かせやがって!だーかーら、魔王のくせに、自分の城ぐらい護れないんだ!あ~~~嘆かわしい!」


クマタンは「お前、よくコロコロ態度変われるな。ヒルデグランドさんに今度、告げ口してやろうか?」


アレキサンダーは「そんなこと、お前がするわけないよな。ワシとお前は、と~もだちだもんね~!ケンカしても、次会って、挨拶したら、また友達だ。」


クマタンは「また始まったな!」


アレキサンダーは「やんのかゴラァ!」


コウガは「クマタン、ハンバーガーを作るスキルが戻ったので、ブースに戻ろう。お客さんが待ってるよ!」


「それもそうだね。」


コウガとクマタンは、アレキサンダーを残して、フードコートを去った。


アレキサンダーだけが1人寂しく残った。

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