第107話
3週間後のことだった。この日、オーナーたちは、モールの休みを利用して、デパートの催し場に出店した。これは、2回目のことだった。このデパートはコウガたちの住むシャンタン街から少し離れた場所に建てられていた。モールより立派で、物珍しさもあって、かなりの客で、あふれかえっていた。
コウガは、かなりの客をさばくために、ハンバーガーのスキルを使い過ぎたため、ハンバーガーの材料を召喚するのが、とどこおっていた。
コウガは「お客様!来ていただいて、すいません!少しの間、休憩させてください!今、整理券を配っていきます!後ほど、引き換えに商品と交換します!今しばらくお待ちください!」
女性客「えええええ!?残念だけど、評判がいいので、待つわ!」
男性客「待ってもいいほど、うまいよ!この前、1度食べたら、やめられないほど、うまかった!整理券、私にも、くれー!」
客たちは、コウガのハンバーガーを期待して、我先に整理券を欲しがった。
整理券を配り終えたコウガ、クマタン、フローラ、エレノアだった。
コウガは「今のうちに、回復して、召喚出来るようにしよう!みんな、その間、食事に行って来てよね!」
エレノアは「フローラ!今のうちに食べに行きましょう!」
フローラは「うん!」
エレノアとフローラは、コウガたちと別れて、食事に出かけた。
クマタンは「コウガ!食べに行く前に、他のオーナーを一緒に見に行こうよ!」
コウガは「ああ!そうしよう!」
2人は、フェリックスのブースに行った。
「やあ!コウガ君!私も、ここに出してよかったよ!時計がみるみるうちに売れてね!すごい反響だね!」とフェリックスは大喜びだった。
コウガは「よかったですね!僕も嬉しいですよ!マリアンヌさんの昔の知り合いに頼まれて、この出店をしたのは、成功でしたね!前回も今回も思った通りになりましたね!」
フェリックスは「本当だね!ところで、君たち、いつも仲良しだね!うらやましいね!」
それを聞いて、クマタンは大喜びだった。
「コウガ!」誰かが叫んでいた。ヘルムートだった。
「お客さんがいっぱいで、大変だよ!買った品物を宅配してくれって、お客さんがひっきりなしだよ!さすが、デパートだなあ!客の入りが違うはずだ!」
コウガは「大成功ですね!」
ヘルムートは「クルトのドーナツ屋も揚げても揚げても間に合わないぐらいだ!アルフレッドの美容院も簡単なカットなのに盛況だな!」
フェリックスは「シャーロットさんのアロマ店も種類によっては、すでに数が足りないそうですよ!ジュリエットさんの洋服店も洋服や手芸品がそのようです!おまけにルイーゼさんのマッサージ店も客待ちで、あふれかえっている状態です!」
コウガは「マリアンヌさんのおかげで、みんなよかったですね!」
その時だった。「おい!おいおおおいおい!おいおおいおおい!おいおい!」