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第100話

アレキサンダーがはねられたというA工務店に到着したコウガたちだった。


コウガは「ここが、アレキサンダーの死んだ場所か・・・。時々、やんちゃで、憎めなかったけど、可哀想に・・・。こんなことなら、もうちょっと、ハンバーガーを食べさせてやればよかったかな・・・?」


クマタンは「あんなの殺したって、ちょっとやそっとじゃ、死なないやつだよ!何かの間違いじゃない?」


近くにいたおじさんは「立っていた白いチワワ犬に恐ろしい勢いの馬車が走ってきて、あっという間にはねられて、可哀想だったよ。」


フローラは「アレキサンダー、やっぱり死んじゃったんだ・・・。」


エレノアは「わがまま三昧だったけど、面白かったのにな・・・。」


ジュリエットは「可哀想に・・・。もっと、可愛がってやればよかったかな・・・?タキシードを作った時も、次は、スーツが欲しいって願っていたのが、今となっては、可愛い子だったなあ・・・。」


クルトは「1度もドーナツを食べて、褒めなかったけど、もっと食べさせて、美味しいと言わせたかったなあ・・・。」


フェリックスは「博士、博士って言って、可愛いとこもあったけどなあ・・・。」


ヘルムートは「面白いやつでもあったなあ・・・。」


シャーロットは「香りのいいシャンプーのようなスプレーが好きで、おしゃれな犬だったなあ・・・。」


ルイーゼは「4本足をマッサージすると、喜んだなあ・・・。」


てっちゃんは「可哀想になあ・・・。」


コウガは「アレキサンダー、ああ見えて、意外と毒舌の割には、好かれてたんだなあ・・・。」


クマタンは「あんなやつ、本当に死んだのかなあ?」


クマタンがそう言った時、その近くの道路の際にグラビアアイドル写真集が落ちていた。


クマタンは「ああっ!!!こんなところに、グラビアアイドル写真集が落ちている!!!やっぱりエロ好きのアレキサンダーか・・・。おまけに、探偵服だったらしいしなあ・・・。」


コウガは「やっぱり、アレキサンダーみたいだねえ。間違いないね。」


クマタンは、ガッカリしたように「もっと、あいつとケンカしたかったなあ・・・。」


クマタンは、コウガにスマホを借りた。そのスマホで、以前、リュウジンバーガーに来店した時にクマタンがアレキサンダーを殴って、倒れた姿を姿を撮影したものだった。アレキサンダーの写真をスマホ画面に出した。


このスマホは、フェリックスが造ったものだった。


その画面をグラビアアイドル写真集にかざして「アレキサンダー、お前の好きなグラビアアイドル写真集だ。どうだ?うれしいだろう?」


クマタンの持っているアレキサンダーのスマホの画像は、黒のリボンで、加工して、遺影にした。コウガたちは、両腕の両手を丸めて、胸の位置に当てて、拝んだ。


ジュリエットは泣いていた。


コウガは「アレキサンダー!もう1度、出来るなら生き返ろー!」


その時だった。


「おい!おいおおおいおい!おいおおいおおい!おいおい!」


激しい『おいおい』と叫ぶ声だった。

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