僕のコワイ人
僕がコワイと思う人。
それを、書いてゆく。
→金属ピーラーで、細い人参を剥くことを怖がらない人
→金属容器のババロアを、金属スプーンで食らうのが平気な人
→柔らかいアイスクリームに混ぜられた、小さな硬いキャンディ一に、相性いいと言っている人
→400年ぶりの天体ショ一と聞いて、ワクワクしなかった自分
→唇イラストマスクの人
→カタカナの『ネ』が思い付かなかった僕
→口紅をつけたあとに、馴染ませようとして、唇を巻き込ませ過ぎている人
→学校の持久走大会で、上下ジーンズ風のスタイルをして、道で見守っていた母
→授業中に手の爪を、1時間くらい爪でガリガリしてた女子
→その女子をじっと見ていただけなのに、好きなんじゃない?という噂を流したクラスメイト
→あくびがライオンの人
→キャンディ一を口に入れた瞬間から、噛みにいく人
→駅の近くで見かけた、顔にトイレットペーパ一のようなものを、ぐるぐる巻きにしているオバサン
→喋るときに、微妙に顔が揺れてしまうオジサン
→短く強い息を吐くことでしか、物に付いたホコリを落とせない人
→水に飛び込むみたいに、お辞儀する人
→眼鏡を、眼鏡を掛けながら探してる人
→「いい、いい、いい、いい」と、ひ
とつの文字だけで断ってくる人
→「そ、そ、そ、そ」と、ひとつの文字だけで、共感してくる人
→そんなに親しくない男なのに、肩や膝という球体中心に、ぺタペタと触ってくる女性
→袖を捲るときに、手を上げてプルプルと小刻みに揺らして、落としてゆく手法を用いる友達に、そっくりなんだけど少し違う、なのに、こちらに向かって手を振ってきている人
→せっかちなのか、自動ドアの手前で、手を前に伸ばして、手ドリルする人
→随筆とか色々書きすぎて、前に書いたものも、初めて書いたように書いてしまっている僕
→しりとりをやろうよって言う人
→パイプ椅子に座っているときに、直の後ろの席で、頭突きをするかのような、アクティブなくしゃみをする人