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お世話係の憂鬱  作者: バネ屋
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#30 マヨネーズは結構です


 一通り調べものが終わったのでリビングに顔を出すと、母上と花さんはまだお喋りが盛り上がっているようなので、玲と二人で昼食を用意することにした。


 冷蔵庫を確認すると冷やし中華のセットが丁度四人分あったので、母上に一言確認し冷やし中華の調理を始めた。


 玲と相談して、具は、ハム、トマト、錦糸玉子、ホウレン草に決めた。

 玲も僕もキュウリは苦手なのだ。


 茹でるのと焼くのは玲が担当し、僕は包丁でカットするのを担当した。


 玲はホウレン草を()でながら別のコンロで薄焼き玉子を焼いてくれた。


 僕はハム、トマトをカットし、玲が焼いてくれた薄焼き玉子を千切りにした。


 ホウレン草を茹でていた鍋ごと受け取り、お湯を捨てて水にさらしてから絞ってカットする。


 その間に玲は寸胴鍋(ずんどうなべ)で麺を茹でて、茹であがりの時間が来たら再び鍋ごと受け取り、麺を冷水にさらしてしっかり水を切って、二人で協力して4人分盛り付けた。


 出来上がった冷やし中華をお盆に乗せてリビングに運んで、4人で昼食を開始した。



 花さんがマヨネーズが欲しいと言うので、冷蔵庫から持ってきて渡すと迷うことなく冷やし中華にたっぷりかけて混ぜだした。


 僕が(うわぁ)と引いたのが顔に出ていたのか、花さんは

「これが美味しいんだよ~、ジンくんもかけてみる?」

 というので、チラっと玲の方へ視線を向けると、無言で首を横に振っていた。


『いえ、結構です』と断り、さっさと食べ始めた。



 食事をしながら午後からクッキーの材料の買い出しに行く予定を話すと、花さんが車を出してくれるというので少し離れたショッピングセンターに行くことに決めた。



 ショッピングセンターではクッキーの材料を購入したあと、ショッピングセンター内の100円ショップでクッキーに使う型抜きを数種類とラッピングする箱やリボンを購入した。

 ついでに、玲は数種類のレターセットも購入していた。



 玲はクッキーの材料を選ぶときも型抜きやラッピングを選ぶときも、とても真剣な顔で吟味(ぎんみ)していて、頼もしくなったなぁと感慨(かんがい)深くなった。


 因みにその時花さんは、玲の横で「これどう? これ可愛くない?」と一人はしゃいで、真剣に選んでいる玲の邪魔をしていた。











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