異世界転生
俺は布施祐二。いわゆるヒキニートオタクだ。だけど今日は引きこもりをやめてコミケに行ってきた!自慢の勇者のコスプレはすごく受けがよくて、「本物と言われても疑わない」ってまで言われた!
すっごい楽しかったけど、こういうあとって絶対悪いことがあるんだよなぁ……
大したことじゃないといいけど……
~序床 死~
今日のコミケたのしかったなぁ。かわいい女の子からも「強そうですごくかっこいいっ!」て褒められたし! ……つかれたからもうねるか
そういってそのままの服で二段ベッドに上る。そして眠りについた。
……ゴツッ!!
落ちた。死んだ。異世界来てた。
~第1床 異世界生活の始まり~
は?ここどこ?俺死んだの?まさか……
「異世界転生いいいいいいいいいい!?!?!?」
一斉に周りの冷たい視線を集めた。ごほん。
すると突然一人の女の子が話しかけてきた。
「すみません!もしかして勇者!?うちのスリッパに入ってよ!!」
「いやこれはただのコスプr…… っていうかスリッパって?」
「スリッパも知らないの!?勇者たちが集まって結成するグループのこと!とりあえず早く来て!!!」
俺は言われるがままに彼女についていった。
もう2キロくらい歩いたかな。
ついた家はそこそこ広く、彼女以外に二人が待っていた。
「紹介が遅れたね。うちはシーナ。このスリッパの副隊長よ!」
シーナってなんか布団に敷くシーツみたいな名前だな。
「俺は布施祐二だ。ゆうじって呼んでくれ」
「それでこっちが隊長のマクー!」
お嬢様みたいな女の子が立ち上がった。ふわっとバラのようないい香りがしてくる。
「あなたが新人の勇者かしら。よろしくね」
…………この子かわいい。天使だ。
「やあマクーさん?これから世話になr」
「それでこの子がベディ!」
せっかく話しかけるチャンスだったのに。
「ベディよ。あんたが新人かしら。頼りなさそうねぇ」
この嫌味な奴がベディか。もう覚えたかんな。許さないかんな。はしもt…… おっと、俺としたことが。
なんとか自己紹介は終わった。というかこのスリッパ?の目的は何なんだ。
「おーいみんな、このスリッパの目的って……え?」
グゥゥゥゥゥピィィィィィィスピィィィィィィぃ
寝てる!?!?さっきまでみんな起きてたよな……
と思ったらシーナが眠そうに顔を上げた。
「ゆーじくんはねむくないのぉ?早く寝ようよぉ」
やばい……こいつ眠くなると口調変わるのか……?
「あ、ああ。大丈夫だ。」
「そんなこと言わないでぇ。ほら、こっちぃ」
「!?!?」
シーナが布団を上げて手招きしている。ここは行っていいのか……いや、でも寝ぼけてるときに付け込んで布団の中に入るのは……童貞の俺には難しすぎる。
……バタッ
シーナは力尽きて寝たみたいだ。なんなんだ?こいつら寝るの早すぎだろ。まだ夜7時だぞ。
翌朝
「おっはよーーー!!!!」
シーナが元気よく叫ぶ。
「うるさいわねぇ……」
「もうちょっとおとなしく起こしなさい?」
みんなから不満が飛ぶ。日常茶飯事なのか?まあいいや。関係ない。
「そういえば聞きたいことあるんだけどさ、このスリッパって何のためにあんの?」
・ ・ ・ ・ ・ ・
「え、あんただれ」
やっとベディが口を開いたと思ったらあり得ないことをいいだした。
「俺だよ俺!昨日ここに来た人!お前脳みそダチョウよりも小さいんじゃねの?」
「あ、ゆうじか。なにもそこまで言わなくてもいいじゃない」
「あーはいはいすまなかった。というかこのスリッパの目的って?」
一瞬ベディは戸惑いを見せたがすぐに語り始めた。
「あなた、この街じゃないところから来たようね。教えてあげる。ここは前まではなんの事件もない平和な街だったのよ。それが変わったのが三年前。」
「魔人マックラーが襲ってきたのよ!!」
なるほどそれは大変……ん?マックラー?え?枕?枕にやられる?
「ブーーーーーーーっ」
耐え切れずに吹いた。
「ちょ、ちょっとなに笑ってるのよ!」
「だって、だって枕に……生活変えられるとか…… ブーーーーーーーーーーっ ごほん。それでなにが変わったんだ?」
「それが……一日6時間しか起きられなくなったのよ!!!」
ふぇ?なにそれめっちゃ健康的やん。たくさん寝れば美肌にもなるし勉強身に付くし最高やん。
「だからベディたちはマックラーを倒すために日々戦ってるのよ!!」
「いやちょっとまて。倒さないほうがよくないかそれ?」
「だってみたいドラマの途中で寝ちゃうのよ!そんなの絶対許せない!!」
はあ、しょうがない。手伝ってやるか。
「おし!みんなでマックラー倒すぞ!!」
「「「「おーー!!」」」」
作者のグライダーです。まだ小説初心者で誤字脱字や文法ミス、めちゃくちゃなストーリーなど至らない点はございますがどうぞ温かく見守って下さい!
評価などをいただけるとやる気が出ます(笑)