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灯台下暗し
翌朝学校に行くと、いつもの空き机に座っている生徒がいた。灰色のパーカー。
「ゼロ、おはよう。」
「メアリ、おはよう。突然引越しするから驚いたよ。転校したのかと思った。」
彼女の父親が突然なくなり、引っ越してしまった。
「お母さんと一緒に暮らすんじゃないのか?」
「この学校を離れたくなくて、ヘレナの家に居候することにした。」
隣にいたエレンを指差した。
「うちなら、空き部屋もあるし。先日、スタジオもできたぞ。お祝いに明日カレーパーティしよう。」
うっ、お嬢様はやることが違う。
「知事公舎は窮屈だから。それと、母も仕事で旧姓使ってるから、母方の姓にしたからな。」
マリは、そっと小声で告げた。不思議なことに、なんだかうれしそうだ。
石川じゃなくなった?
「水田知事・・・ミズタ・マリ・・ミズタマリ!。」
ちなみにハワイ語でマリは結ぶという意味らしい。




