当たって砕けろ
「談合坂君。従来の継承という公約ですが、生徒会主催の花見と月見の会は継続するつもりですか?」
ぼくは、ターゲットを変更した。
「当然だ。」
かれは臆することなく答える。
「この会の費用は生徒会からでてますね。さて、昼食の費用はどうなっているかご存知ですか?」
「学校行事なので給食費からまかなっているはずだ。」
談合坂は、それがどうしのかと言いたげだった。
「そうです。出欠とわず全員の給食費が使われている。」
「学校行事なんだ。欠席者のペナルティとして当然だろう。」
「かなり豪華な食事とお土産があると聞いていますが。」
「問題あれば、次期生徒会で見直せばいい話だ。僕の問題じゃない。大体、君は選挙とは関係ない話ばかり持ち出して、印象操作をしているのかね。」
談合坂は少々いらだっていた。そしてついに苦情をもらした。
「アポロン、アスカレイの発言は問題ありじゃないのか?なぜ、ペナルティを取らない。」
彼の言葉を待っていたかのように、突如として場内にアナウンスが流れた。
「アポロンに代わり、選挙管理委員メアリが解説します。」
突然のことに一瞬場内が静まり返った。
モニターに一枚の表が映し出された。
「ここに将棋部の決算書があります。まず、収入が特別認定によって大幅に増額されています。一方支出では、設備使用料が突出しています。これは何に使ったのでしょうか?」
「オンライン対戦などの経費だ。」
ハブは躊躇無く答えた。
「それにしては少々お高いかと。などの部分には他に何がありますか?」
メアリの問いに、少しの間があく。
「AI使用料だ。」
「でしょうね。で、この多額の設備使用料がどこにいっているか。全ての部はAIを含め学校設備を使うために、使用料を生徒会に収めています。設備使用時間の割り当てを生徒会が行なっているから当然でしょう。さて、昨年度の各部活の設備使用料と、生徒会が学校に納めた使用料の比べてみました。文化部だけでなく運動部も選手の練習メニュー管理や対戦シミュレーションなどにAI等を活用しています。ですが、特別認定になっている部活ほど使用料が多いことがわかります。さてこれをつみあげるとどうなるか。おや、各部からの利用料が生徒会が払っている利用料の倍以上になっていますね。これはどうしたことでしょう?」
「キックバック!」
会場から声が上がる。
「そうですか?会長。」
会長はたまたま多くなっただけだとつっぱねた。




